痛い！痛い！超痛い！ってなると緊急事態だなと感じるのは皆さんも私も同様です。

ですが、題名のように痛いんですぅ～～～みたいな感じでお話になると、どれどれと

ゆっくり話を伺いながら診断していきます。ここ最近わき腹が痛いなどの症状があり

超音波検査やCT検査を行った人もいましたが特に、問題がない場合もあり、そのような

場合は肋間神経痛の可能性がありますとお話をします。

そのような患者さんの中には帯状疱疹（たいじょうほうしん）の方も紛れていると

私は考えております。帯状疱疹の痛みは皮膚に水泡ができる数日～1週間前から自覚する

方が多いとわかっております。厄介なのは2週間以上前から痛みを感じるケースもあれば

全く痛みを感じずにいきなり水泡がバーンと出現することもあります。

痛みの強さや皮膚の症状（多くは水泡）には個人差が大きく、心当たりがないのに突然

かかってしまうのです。原因は子供のころにかかった水ぼうそうです。

水ぼうそうのウイルスが神経（神経節：しんけいせつ）に潜んでいて、免疫力が低下したときに

ウイルスが再活性化（元気になってしまうこと）して知覚神経を破壊することによって起きてしまうのです。

帯状疱疹になった人はご存じかもしれませんが、ウイルスに破壊されるのは1本の神経のみで

その神経に沿って症状が出るので左右どちらかの片側にのみ症状が出ることがほとんどです。

よく聞かれることとして、うつりますか？つまり感染しますか？という疑問。

帯状疱疹を発症している人が、今まで水ぼうそうにかかったことがない人と接した場合は

水ぼうそうとしてうつる可能性があります。生まれたての赤ちゃんなど、まだ水痘ワクチンを

うっていなければ、皮膚の水泡がかさぶたになって完全に乾燥するまではお孫さんとの接触を

避けて下さいね。