2026.07.22

人体改造の可能性を考える

人体改造!?あ〜入谷・・・ついにやってもうたな・・・ノンフィクションか作話だなとお思いの方もおられるでしょう。実は内科的な人体改造はすでに発見されております。米国スタンフォード大学の研究では、運動するマウスの血液が運動しないマウスの脳に良い影響を及ぼすことが明らかになりました。具体的には運動したマウスの血液を運動しないマウスに輸血すると、そのマウスの脳の炎症が抑制されて認知能力が向上したのです。健康な人のうんちを移植する便移植の話は先日ブログで取り上げましたが、血液でも同じような可能性があるのです。研究チームは運動したマウスの血液中に多く存在する「クラステリン」というタンパク質を明らかにし、このタンパク質が抗炎症作用を有することがわかったのです。さらに人間の有酸素運動も血中のクラステリンレベルを上昇させることがわかりました。認知障害のある患者さんが6ヶ月間定期的に運動を行った結果、クラステリンの血液中の濃度が上昇したのです。運動が脳の機能を改善するために特定の成分であるクラステリンを血液中に生み出し、それが脳の炎症を抑制することを示しました。これは新しい認知症の治療法開発の一助となる可能性があります。実はスタミナをアップさせるタンパク質の存在も確認されています。タンパク質の集合体である「超複合体」がエネルギー生産の効率を高める役割を果たしています。超複合体が多ければ多いほど、筋肉細胞のエネルギー生産が活発化して結果、筋力が向上する可能性があります。東京都の健康長寿医療センターは、SKYという酵素を阻害する薬物が腸複合体を増やすことを発見しました。この薬物をマウスに与えると、マウスの筋力が向上したのです。筋力が向上したにも関わらず、マウスの筋肉量自体は増えていませんでした。これは、既存の筋肉がより効率的にエネルギーを利用できるようにすることで、筋力を高めていると考えられます。つまり、筋力の低下を防ぎ、筋肉疾患を治療する新たな方法が見つかるかもしれません。人間でも同様の効果が見られれば、健康寿命の延長や生活の質の向上が期待できます。密かな人体改造は少しずつ社会実装に向けて身近なものになりつつあります。皆さんも、人体改造を頑張ってみませんか?