血尿(尿潜血陽性)
血尿
血尿とは、尿の中に赤血球が混じっている状態を指します。血尿は一時的なものもありますが、腎臓や尿管、膀胱、尿道など尿の通り道に何らかの異常が起きているサインである可能性があります。症状がないからといって放置せず、原因を調べることが重要です。特に健康診断で「尿潜血陽性」と指摘された場合、自覚症状がなくても泌尿器科で精密検査を受けることで、病気の早期発見につながることがあります。
【血尿の相談】
このような方は早めに泌尿器科へ
以下のような場合には、早めの受診をおすすめしています。
- 尿が赤色や茶色になった
- 健康診断で尿潜血陽性を指摘された
- 血尿を繰り返す
- 排尿時の痛みや頻尿がある
- 腰や脇腹に強い痛みがある
- 発熱を伴っている
- 痛みのない血尿が突然出た
- 喫煙歴がある
- 40歳以上で初めて血尿が出た
血尿は、膀胱炎や尿路結石などの比較的身近な病気から、膀胱がんや腎臓がんなどの重大な病気まで、さまざまな疾患のサインとして現れることがあります。特に痛みを伴わない血尿や健康診断で指摘された尿潜血は、自覚症状がないまま病気が進行している場合もあるため注意が必要です。「一度だけだから」と自己判断せず、気になる症状がある場合は早めに泌尿器科を受診し、原因を確認することが大切です。早期発見・早期治療につなげるためにも、お気軽にご相談ください。
【泌尿器科にご相談】
血尿が起こる原因
血尿の背景にはさまざまな病気が隠れている可能性があります。
尿路結石
血尿の原因として比較的多いのが尿路結石です。結石が尿管や膀胱を傷つけることで出血が起こります。結石が尿管に詰まると、突然の激しい腰痛や脇腹の痛み、吐き気などを伴うことがあります。十分な水分摂取や生活習慣の改善も予防には重要です。
尿路感染症
膀胱炎や腎盂腎炎などの感染症でも血尿がみられることがあります。頻尿、排尿時痛、残尿感、発熱などを伴うことが多く、特に女性では膀胱炎が原因となるケースが少なくありません。
腎臓の病気
慢性腎炎やIgA腎症などの腎疾患では、顕微鏡的血尿として発見されることがあります。初期には症状がほとんどなく、健康診断で偶然見つかることもあります。蛋白尿を伴う場合には、腎機能への影響について詳しい評価が必要になります。
前立腺の病気
男性では、前立腺肥大症や前立腺炎が血尿の原因となることがあります。加齢とともに前立腺が大きくなることで出血しやすくなり、排尿しにくさや頻尿などの症状を伴うこともあります。
尿路悪性腫瘍
最も注意が必要なのが、膀胱がんや腎盂がん、尿管がん、腎細胞がんなどの悪性腫瘍です。
これらの病気では、痛みを伴わない血尿だけが唯一の症状であることも珍しくありません。「痛くないから大丈夫」と自己判断してしまうと、発見が遅れてしまうことがあります。特に40歳以上の方や喫煙歴のある方では、悪性腫瘍の可能性も考慮して詳しい検査を行うことが大切です。
血尿の種類
血尿には、見た目で赤色や茶色っぽく見える「肉眼的血尿」と、健康診断や尿検査で潜血反応が見つかり、顕微鏡で赤血球の存在を確認する「顕微鏡的血尿(尿潜血陽性)」の2種類があります。
⚪︎肉眼的血尿
肉眼的血尿とは、尿が赤色やピンク色、茶色などに変化し、ご自身の目で血液が混じっていることが確認できる状態です。膀胱炎や尿路結石などの比較的よくみられる病気が原因となることもありますが、膀胱がんや腎盂がんなどの悪性腫瘍が隠れている場合もあります。特に痛みを伴わない血尿は重要なサインとなることがあるため、一度でも血尿を認めた場合には自己判断せ
ず、早めに泌尿器科を受診して原因を調べることが大切です。
⚪︎尿潜血陽性
尿潜血陽性とは、健康診断や尿検査で尿の中に血液成分が検出された状態を指します。見た目には異常がなく、自覚症状がないことも多いです。しかし、慢性腎炎や尿路結石、尿路感染症、さらには膀胱がんなどの病気が隠れている場合もあるため、軽視は禁物です。特に繰り返し尿潜血を指摘されている方や40歳以上の方、喫煙歴のある方は、一度泌尿器科で詳しい検査を受け、原因を確認することをおすすめします。
【血尿の相談】
血尿がみられる主な病気
- 慢性腎炎
- IgA腎症
- 腎盂腎炎
- 膀胱炎
- 前立腺炎
- 前立腺肥大症
- 尿路結石
- 尿道炎
- 特発性腎出血
- 腎細胞がん
- 腎盂がん
- 尿管がん
- 膀胱がん
- 前立腺がん
血尿を認めても必ずしも重大な病気とは限りませんが、悪性腫瘍が隠れている可能性を否定することが重要になります。
血尿の色
①赤色や鮮やかなピンク色
新鮮な血液が混じっている状態で、膀胱や尿道など下部尿路からの出血が疑われます。膀胱炎や尿路結石、膀胱腫瘍などが原因となることがあります。
②赤茶色や黒っぽい色
血液が尿の中で時間を経て変色した状態です。腎臓由来の出血や慢性腎炎などでみられることがあります。
③濃い赤色
大量の出血が起きている可能性があります。膀胱がんや尿路結石などが原因となることもあり、早めの受診が望まれます。尿もれは、加齢だけでなく日常生活の習慣によって症状が悪化することがあります。
④オレンジ色の尿
脱水によって尿が濃縮されている場合や、肝機能障害によってビリルビンが尿中に排泄されている場合などにみられます。必ずしも血尿とは限りませんが、異常な色が続く場合には医療機関への相談が必要となります。
血尿の検査
血尿の原因を調べるためには、症状や年齢、リスク因子などを踏まえながら段階的に検査を進めていきます。
・尿検査
尿中の赤血球や白血球、蛋白尿の有無を確認します。
・血液検査
腎機能や炎症の有無などを調べ、全身状態を評価します。
・尿細胞診
尿の中に異常な細胞がないかを調べ、尿路のがんの可能性を評価します。
・超音波検査
腎臓や膀胱の形態を観察し、結石や腫瘍、水腎症などがないか確認します。
・CT検査
尿路全体を詳しく調べることができ、結石や腫瘍の診断に有用です。必要に応じて造影剤を使用して検査を行います。
・膀胱鏡検査
細い内視鏡を尿道から挿入し、膀胱内部を直接観察します。
膀胱がんなどの病変を見つけるために非常に重要な検査です。
健康診断で尿潜血陽性を指摘されたら
健康診断で指摘があった場合でも症状がないから様子を見ようと考える方も少なくありません。しかし、顕微鏡的血尿は腎臓病や尿路悪性腫瘍の初期サインとして現れることがあります。特に繰り返し尿潜血を指摘されている場合や、喫煙歴がある方、40歳以上の方では、原因を明らかにするための検査を受けることが推奨されます。一方で、検査を行っても原因が特定できない特発性腎出血と呼ばれるケースもあり、血尿があるからといって必ず重大な病気が見つかるわけではありません。大切なのは、「異常がないことを確認する」ことです。
血尿に気づいたら放置せずにご相談ください
血尿は、膀胱炎や尿路結石など比較的治療しやすい病気から、膀胱がんや腎臓がんといった重大な病気まで、さまざまな疾患のサインとして現れます。特に、痛みを伴わない血尿や健康診断で指摘された尿潜血は、自覚症状がないまま病気が進行している可能性もあります。血尿が一度だけだったとしても自己判断で様子を見るのではなく、泌尿器科で適切な検査を受けることが大切です。早期発見・早期治療のためにも、血尿や尿潜血陽性を指摘された際は、金沢市上安原にあるいりたに内科かかりつけクリニックまでお早めにご相談ください。
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