男だって更年期
昨日の話題テストステロンが分泌されていなければ、男性ホルモンの減少による
加齢性性腺機能低下症、LOH症候群と呼ばれます。
女性の更年期は50歳前後で閉経の前後5年程度にみられやすく、閉経後5年ほどで
症状が落ち着くとされております。一方の男性更年期は40歳代以降でいつみられても
おかしくなく、期間に終わりがないことが特徴です。
症状を細かく見ていくと・・・
A.身体症状
関節症・筋肉痛(痛みを感じやすい)、疲れやすい、発汗やほてりがある、肥満・メタボ、
頻尿などが出現しやすいとされます。
B.精神症状
イライラ、不安・パニック、うつ、不眠、興味や意欲の減退、集中力・記憶力の低下
C.性機能症状
ED(勃起障害) 性欲低下 のような症状が現われます。
男性ホルモンは、筋骨隆々の体や性機能にだけ働いているわけではなく、認知機能や血管の
健康にも関与しているので、40代以降の我々男子には健康を守る立役者であることに
間違いはありません。とくに、男性ホルモンの減少は、ストレスや睡眠不足などの影響を
受けるので、生活習慣の改善が症状回復につながることも多いのです。
男性ホルモンの減少で起こる代表的な症状としてはEDがあります。
EDは60歳代の日本人男性の60%以上にみられるそうです。女性は閉経によって生殖機能の
終焉を迎えますが、男性は終わりがなく、90歳代になっても勃起します。EDは、以前は
「気の持ちよう」だとか「精神的な問題」と言われた時期もありますが、
血管病として捉えられております。どうやら動脈硬化が進行することで血流が悪くなると
EDになるとされます。おちんちんの動脈は細いので動脈硬化のおきはじめであっても、
影響が出現しやすいのです。EDは最初に自覚する生活習慣病(動脈硬化の影響で)と考えられます。
男性ホルモンは、上記のC症状だけではなく、A,B症状を自覚した場合は生活を見直したり、
定期的に健康診断や前立腺腫瘍マーカー(PSA)検査を受けるなど健康に気を遣う生活へ
シフトする時期なのかもしれませんね。