心臓マッサージについて
昨日は心臓マッサージにあまり触れることなく、話が終わりました。
心臓は全身に血液を送り出すポンプの働きをしていることはご存知でしょうか?
この心臓、生命を授かってから4週間(受精卵ができて4週)には心臓の働きを
超音波検査で確認できるのです。生まれる8ヶ月前ですよ〜すごくないですか!
そして死ぬまで寝ている間も律儀に止まることも休むことなく働きます。
死ぬ時には必ず心停止するので、心臓の実働期間は、持ち主の寿命りも8ヶ月長い
ことになるのです。あー本当に働き者です。だから大好きなのです。ありがとう心臓!
心臓の1回の収縮で送り出される血液の量は約70mlといわれます。これを1回心拍出量と
いいます。そして1分間の心臓の拍動数を心拍数といい、1分間に心臓から送り出される
血液の量は1回心拍出量✖️心拍数で計算でき、心拍数を70回/分とすると、
70ml✖️70回=4900mlつまり1分間に約5Lの血液を送り出していることになります。
一生(80歳)分の血液の総量は2億1,000万Lを超すので、心臓はかなりタフな臓器です。
どころで、外来にこられう患者さんで心臓が・・・というときに大体左胸を押さえます。
これは心尖と言って強く拍動を感じる部位が胸の中心よりも左に数cmずれているから
なのです。だから心臓は左にあると錯覚してしまっているのかもしれませんね。
心臓マッサージはそのため、胸骨の真上に両手の付け根部分を重ねて、体重をかけてまっすぐに
胸を押し下げます。心臓が胸骨の真下にあるからです。左胸に体重をかけて押すと肋骨が
バキバキ折れてしまいます。 心臓は律儀でタフなやつです。
日曜劇場「ブラックペアン2」でも天城先生が「心臓は美しい・・・」と言っています。笑