先生何歳?
先日、外来で患者さんから言われました。46歳ですよ。そうか〜
誕生日を聞いてくれたらプレゼントかな?と思うのですが笑・・・理由は
一生付き合える医者を選ぶには、ある程度経験があって、自分よりも若い医者を
選ぶべきだと友人に言われたそうです。なるほど!確かにと思いました。でも経験といっても
偏りがあると思うのですが・・・よく大学病院から来てくれた先生!と言われている人たちも
おられますが、実際大学に在籍していた身から申し上げますと、ストライクゾーンはかなり
皆さんが想像する以上に狭いのです。私は大学を辞める数年は認知症ばかり見ていました。
その代わり、アルバイトで出掛けている病院では生活習慣病をメインに診療していました。
つまり、私が思うに何歳とかどこの大学とか何科が専門ということではなくて、今、何を見ることが
できるのかということなんだと思います。僕が個人的にスーパードクターだなと思うのは、
僻地での修練をこなしてどんな事態でも解決に導くことができる医者です。「専門は病気全般です。」
と言える医者になりたいですね。あとは、患者さんとの相性の良し悪しですね。我々医療者といえど
合う人、合わない人もいるのです。私は反応がない人が苦手です。何を聞いても「別に〜、いや〜」
と、言われてしまうとお手上げです。会話で成立するのが外来だからです。医者も患者さんも生身の
人間ですから好かれる医者、好かれる患者であった方が絶対に気持ちよく診察できるのです。
私はかなり正直な人間です。開業してから「もう来ません!!」と言われたのは2人です。
多いのか少ないのかはわかりません。その患者さんを思って強い口調になったり、教育的なことも
言ったりしますが、基本的には状態が今より改善すればお互い嬉しいですし、「やったぜ!」というのが
お互いのゴールだと思うのです。皆さんもかかりつけ医見つけてくださいね。