食事と体重
最近、どんなご飯食べたらいいのかな?と相談される事も多いのですが、それだけ
健康的な食事に興味を持たれている方も多いのだと思います。病気になりにくく、
長生きすることができる食事が、健康的な食事であることは間違い無いと思います。
比較的若年層の方々は病気にならないというよりも、見た目がスリムになる方が
最優先事項と考えている方も多いのでは無いでしょうか?でも、ダイエットに効く食事
となれば、情報は多いのですが、個人的な経験談で書かれた記事、書籍が多いように思います。
確かに糖質制限ダイエットが流行っていて、「炭水化物を減らせばいいんでしょ?」と考えている
人も多いのでは無いでしょうか。食事のみでダイエットを考えるのであればカロリーに注目
している人も多いと思います。食事の3大栄養素と呼ばれるものは、脂質、糖質(炭水化物)、
タンパク質なのですが、このうち糖質とタンパク質は1gが4Kcalであるのに対して、脂質は
1gあたり9Kcalもあるので同じ重さでも2倍以上脂質のカロリーが高いことになります。
食事のカロリーを減らそうとするのであれば、脂質を減らそう!と考えるのが妥当なようにも感じます。
ですが、高脂肪食、低脂肪食を食べた人に分けて検討しても体重の変化には差がつかなかったのです。
つまり、カロリー制限では痩せないということが明らかになりました。
最近流行りの炭水化物ダイエットはアメリカ人医師のロバート・アトキンスが提唱したので、
アトキンスダイエットや糖質制限ダイエット、低炭水化物ダイエット、ケトン式ダイエットなどとも
呼ばれております。では炭水化物を減らせば痩せるのか?確かに炭水化物摂取量が多い人と少ない人で
比較すると炭水化物の摂取量が少ない人の方が体重が減っているという報告はあります。
ですが、問題はどんな炭水化物を接種しているのかということです。
白米やうどん、ラーメンなどの精製された炭水化物は体重増加につながるものの、玄米やそばのように
精製されていない炭水化物は食べても体重が増えないことが研究から示されているのです。
ハーバード大学からの報告によるとアメリカ人12万人を12〜20年間追跡して、食事内容が体重に
どのような影響を与えたのかを研究報告があります。これを見ると、白米やパスタなどの白い炭水化物
は体重を増加させており、玄米や蕎麦などの茶色い炭水化物は体重を減少させているのです。
ちなみに体重が減少した人たちが摂取していた食品は、野菜、果物(加工していないもの)、ナッツ
ヨーグルトなどがあります。また、体重との有意な関係が認められなかったものとして、チーズ、牛乳、
ダイエットソーダがありました。面白いですね。もちろん摂取する量や運動量にもよると思うのですが、
どんな炭水化物を摂るのかによっても体重減少につながるというお話でした。
明日も、炭水化物談義を続けますよ〜