脳を鍛えるには・・・
脳を若々しく保つためには一番大切なことは「運動」です。
人間ではありませんが、運動したマウスはアミロイド(脳のゴミ)蓄積のペースが
落ちたり複雑な運動をしたラットは神経栄養因子が35%増加したそうです。
週2回以上運動していた人は認知症になる確率が50%低かったとも言われています。
ウォーキング自体認知症の予防になるとの報告はたくさんあります。
もちろん、寝たきり、うつ、心疾患、脳卒中、がん、動脈硬化、骨粗鬆症、高血圧
糖尿病、メタボリックシンドロームを予防する効果があると紹介しています。
群馬県中之条町の研究によると、全住民5千人を対象として15年以上にわたって調査をした
研究結果によると1日8000歩、そのうち中強度の運動が20分が良いと言われています。
歩けばいいというわけではありません。以前にも10,000保歩けばいいというわけではなく、
膝も大事にしながら程々に歩くことが大事なのです。しかも継続性が超大事です。
ウォーキングであれば、汗ばんで隣の人と会話ができないくらいのスピードを目指すべきでしょう。
外来では運動、歩くというワードを出すと、「膝が痛いので!」とよく言われます。
そのまま放っておくと必ず寝たきりになります。プールに行けば解決するかもしれませんが、
水中ウォーキングはお勧めです。自宅では仰向けに寝て、手を床につけて片膝を立てます。
伸ばした足を床からゆっくりと上げて、5秒静止したらゆっくり降ろします。つま先は上に、
踵を突き出すような意識で、左右それぞれ20回ずつ行いましょう。
膝が痛い人ほど太ももの筋肉を鍛えなくてはいけません。だから運動すべきなのです。
もちろん、整形外科の先生がストップをかけているのならば別ですが、歩けなくなり、寝たきりに
なるのが嫌であれば運動を頑張るしかないのです。
つまり、脳を鍛える=体を鍛えるということになりますね。