2024.11.25
インフルエンザを考える②
昔は抗インフルエンザ薬などはなかったので、体力と免疫力と気合いで10〜14日かけて
治していました。通常7〜10日で体力が戻って職場や学校に復帰するのですが、あまりに早く
職場や学校に復帰してしまうと周囲の人たちにうつってしまったのです。そのため、昔の学校保健
安全法は解熱してから2日経過したら初めて学校に行っても良いとしていました。ところが、
最近の抗インフルエンザ薬を投与すると、多くの場合は約2日で解熱してしまうので、ウイルスが
くすぶっているのに学校に行ってしまい、友人にうつしてしまう事態を引き起こしたのです。
そこで発症から5日かつ解熱後2日と言う策を学校保健安全法が提唱されているのですが、
インフルエンザは熱が下がっても7〜10日はくすぶっているので、ズバリ5日では短い!と言うのが
私の見解です。昔の記録ではインフルエンザシーズンは2〜4週で収束していたのですが、
インフルエンザ薬のおかげで早くに解熱し5日休んだだけで、ウイルスを撒き散らしなが職場・学校に
来るために感染期間が長期化し、何ヶ月もインフルエンザシーズンを迎えるようになったのです。
熱も下がったのに、家でゴロゴロなんてできるか!!!とお叱りを受けそうですが、せめて10日間は
マスクと手洗いをして周囲に撒き散らさないようにしたいものですね。
つまり抗インフルエンザ薬はありがたいのですが、その後の我々の感染の考え方に問題があるのです。