エコーチェンバー現象って知ってます?
エコーチェンバー現象というのは、近年SNS上で問題視される事象のことです。例えるなら
狭い部屋の中で音を発すれば、部屋全体に反響し何度も耳にするようになります。
つまり、SNS上など閉鎖的なコミュニティの中で同じ意見が繰り返されることにより、特定の
情報や信念が増幅・強化される事象のことです。
SNS上に自らの意見を発信した際に、自分と似た考え方や意見ばかりが集約され、意見の増幅・
強化が起きる様子を示しております。何が問題なのか?ということですが、
がん患者がエコーチェンバー現象の影響により主治医のことを信じることができなくなり、
治療を止めて食事療法に切り替えてしまったことで短命になったことを、家族がTVで話していたことを
見たことがあります。他にも、ワクチンやアトピー性皮膚炎などの医療分野においてもエコーチェンバー
現象の影響によって、間違った治療につながっている例もあるようです。
うちの長男もそうですが、インターネットやSNSに慣れ親しんだ世代にとっては、「自分と同じ考え
を持つ人と繋がりを持つことが悪いのか?」と思いますよね?。人と繋がることは悪くないのです。
問題なのは、自分たちの意見が正しいと思い込み、間違っていることに気づく機会を失っているのでは
ないかということです。ではどう対策すべきなのか?その明確な回答は未だないのが実情です。
自分がそれにハマっていないかを客観的な視点で自分を顧みることが大切なのです。
エコーチェンバー現象にハマっている人は、他人からの否定を極度に嫌い、医者に対しても明らかに
間違った認識を押し通します。私たちは傾聴しますが、なかなか難しく、どの病院に行っても
対応が困難な人としてレッテルを貼られご自身が損をする経過をとることが多いように思います。
ご自身の意見を持つことは結構。でも治療方針は専門家と話し合いながら決定するのがbetterです。