俺、インフルエンサーになりたい・・・
というのは我が家の長男です。どんな分野のインフルエンサーになりたいの?と問うと・・・
もちろん明確な答えはありません。私が情熱大陸に出たいと言っているレベルの無理具合です。
でもきっと彼はなんらかのムーブメントを起こしたいと思っているのかもしれませんね。
ところで・・・
ファッションやヒット商品、そして年末の流行語大賞もそうですが、ブームはいつの間にか
出現しては消えていきます。「ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。よどみに
浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しく止まりたるためしなし。」と方丈記にもあるように
物事はうつりゆくものなのです。現代の複雑な情報ネットワークの中で流行を生み出す人は
一体誰なのか?以前、サイエンスという一流科学雑誌に報告されました。米国のニューヨーク大学の
アラル、ウォーカー両博士による論文です。彼らが目をつけたのはfacebookです。
7000以上もの製品の噂を意図的に流して情報がどう広まるのかを130万人をモニターしました。
見えてきた傾向は以下の通りです。
①同年代の間が最も情報が伝わりやすい
②高年齢(31歳以上)のユーザーは若いユーザー(同未満)に比べて影響力を持っている
③男性の方が感受性が高く情報をそのまま転送しやすい
④女性が男性に与える影響の方が大きい
⑤④の傾向は付き合っている男女間で特に顕著(既婚者間では弱まる)
つまり、独身男性は他人の影響を受けやすく、情報を拡散する役割を果たしているのです。
単独では影響力がなくても、周囲に影響力を持ったものが凝集して、流行の起爆点となるのです。
このアラル博士とウォーカー博士の論文を紐解くことで、効果的な広告や口コミ戦略につながる
知見が得られる可能性があります。
つまり我が家の長男くんよ・・・インフルエンサーになることができる可能性はあるということです。
ただ意味合いがちょっと違うと思うんだけどな〜笑