血圧!何が問題なのか?
血圧が高くなることで、脳卒中(脳梗塞や脳出血など)や心筋梗塞、慢性腎臓病そして死亡してしまうリスクが
高くなることが分かっています。なんとなく血圧が高いことは、よくないことということはみんな知っています。
日本には4300万人の高血圧の患者さんがいると推定されています(あくまで推定)。
そのうち、適切な医療介入を受けて血圧管理をできている人は1200万人といわれています。
じゃあ、4300万人-1200万人=3100万人の人は?ということになりますが・・・
適正に管理されていないのではないかと考えられています。
高血圧は加齢とともに患っている人が多くなる傾向にあるので、高齢化率が高い日本では
今後も、高血圧そのものだけではなくその合併症によって医療コストが増大することも懸念されます。
高血圧の治療法として、降圧薬はもちろんですが、薬に頼らない対応、例えば減塩食や適切な運動などによる効果も
様々な報告がなされております。昨日記載しましたが、受診や健康診断の時にだけ血圧測定をするのではなく
日常生活のなかに血圧測定を組み入れることが非常に大切だと思います。
ただし、測定前に喫煙、飲酒、カフェイン摂取することで血圧の値に影響を与えるので接種を控えた状態で
血圧測定を行うことを勧めます。
血圧は動脈の中の圧力のことを言います。心臓が頑張って全身に拍出する血液にかかる圧力も変化するので
血圧には収縮期血圧(上の血圧)と拡張期血圧(下の血圧)があります。
138/64mmHgと記載されれば、138mmHgが収縮期血圧で64mmHgは拡張期血圧なのです。
血圧は昼間と夜間でも変動することがあったり、連続で計測するとだんだん下がってきたりするので、
精神面も交感神経の影響も受受けやすい繊細な数値なのです。なので可能であれば、ご自宅の静かで
適当な室温の環境で、座った状態でリラックスして2,3分安静を保った後に測定してください。