2024.01.20
金沢マラソンに関する話
もう1月も20日です。新年からの目標をたてて今年こそは金沢マラソンに挑戦する!
という方もおられるかもしれません。実際2023年の金沢マラソンも出場しました。
という患者さんもいらっしゃいました。私はそのスピリットに心から敬服いたします。
その患者さんからの一言で・・・
「いやぁ~、年を取ると筋肉痛はすぐこないな・・・」とのこと。
運動後に筋肉痛がおくれてやってくることを「遅発性筋肉痛」と呼んでいます。
業界用語でdelayed-onset muscle soreness:DOMSとも呼ばれています。
DOMSは運動後6~12時間してから始まり、48~72時間後にピークを迎えて、
5~7日目に治まるのです。筋肉自体の損傷で炎症が惹起され、その炎症によって生じるので
発症までに時間がかかるとされております。
若い人でも高齢者であってもDOMSの起こりやすさには差がなく、個人差が大きいようです。
また、DOMSは1~3日後にピークとなることが多いようです。
じゃあどうしたらよいのか?という話題になりますよね。
運動前のストレッチは大事なのですが、筋肉痛を優位に減らすことはないようです。
静的なストレッチではなく、身体を動かしながらのストレッチ(dynamic stretching)は
身体能力を向上させ、かつ、DOMSを減らすのです。筋肉を動かして筋血流を良好にしておく
準備運動は筋肉痛や怪我の予防に役立ちますし、運動能力も向上するので一石二鳥ですね。
ストレッチだけで満足していてはダメなんですね。