2024.01.22

糖尿病の初期症状

糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病の2つのタイプがあります。

1型糖尿病は何らかのウイルスに感染することで、抗体が産生されることで膵臓のインスリンを

産生するβ細胞が壊されてインスリンがでなくなってしまう糖尿病です。

一方の2型糖尿病は、遺伝や体質、生活習慣病などの複合的な原因で発症するタイプの糖尿病です。

日本人の糖尿病患者さんの約90%が2型糖尿病といわれております。

2型糖尿病患者さんで軽度の場合は自覚できることは少ないですが、病状がある程度進行して

尿量が多くなったり、のどが渇いたり、体重が減るなどの症状が出てきてやっとわかることもあります。

1型糖尿病患者さんでは急に、上に記載した症状が出現するので自覚しやすいかもしれませんね。

では、2型糖尿病と診断されるのは、健診で血糖値が高いことを指摘された場合があります。

皆さんにはぜひ、以下の3つの数値に注目していただきたいです。

①HbA1c(へもぐろびん・えー・わん・しー)が6.5%以上かどうか

②空腹時の血糖が162㎎/dl以上かどうか

③随時血糖(食事時間とは無関係の血糖値)が200㎎/dl以上かどうか

この3つのうち2つに当てはまると糖尿病と診断されます。1つだけ当てはまると境界型糖尿病とされます。

健診結果で、まだ境界型だから大丈夫ですよね?と質問して来られる方もいらっしゃいますが・・・

知らぬ間に進行するよりは、定期的に血液検査で観察することをお勧めします。

当院では糖尿病看護認定看護師・糖尿病療養指導士が在籍しております。

正直申しまして私の知識よりもずっと深く、優しく、懇切丁寧に指導していただけます。

糖尿病の治療をされている方でも、コントロールが悪いまま放っておけば合併症に悩まされることになります。

「し」:神経障害で傷をしても細菌感染による壊死に気づきにくくなります。

「め」:網膜症で失明の可能性があります。

「じ」:腎臓の機能が低下することで腎不全に至り透析が必要となる場合があります。

わかりやすく「し・め・じ」と、まとまっております(まとめている?)

早期の症状でいかに気づくことができるか、そして生活習慣の見直しができるのか。

診断と治療にいかに早くたどり着けることができるかが重要であると思います。

お気軽にご相談いただけましたら幸いです。