マスクの印象
新型コロナウイルス感染症の蔓延とともにマスクを着用して外出される方が多いのでは無いでしょうか
私個人的には、仕事場でいまだにN95というマスクを付けているからか、異常に仕事場以外での
感染対策が緩くなってしまいがちです(いけないですよ、真似しないでね)。つまりコンビニや本屋さん
にいく時もNo maskです。このマスク、いわゆるマスクイケメンやマスク美人と呼ばれるように
マスクで顔の半分が隠れることによって、与える印象、感情の表現など様々です。
脱線しますが、医学生の時に手術室の看護師さんが皆さん美人に見えて・・・ということがありました。
実際美人だと思いますし、否定するマスクなしのお顔を見る機会もなかったのですが、就職して旭川医大
に務めて、先輩医師から◯◯さんはマスク美人だからという、どうでもいい情報を頂いた事もあります。
米国の研究では496人の被験者に様々な人種の顔を見せて、マスクの有無で好感度を評価しています。
マスクなしで魅力的な顔は、マスク着用で11%しか好感度が増えなかったのに対して、マスクなしで
魅力的で無いと感じる顔は、マスク着用により71%も好感度が増えたのです。この結果からは顔の
下半分をマスクで隠すことにより客観的には魅力的になることが示されたのです。いわゆるマスク◯◯
ですね。一方で、マスクをつけていることで不健康そうに見えるとか、怒りや驚きなど喜怒哀楽が
わかりにくく精神科での外来診療に影響があると示唆されています。感染対策のために顔をマスクで
覆い、密にならないように距離を取ることでコミュニケーションが取りにくく支障をきたすのは
やはりコロナのせいなのかもしれませんね。
Patel V et al Plast Reconstr. Surg Glob Open, 8:e3048.2020
Calbi M et al Sci Rep. 11 : 2601,2021