2025.06.05

薬のなぞ

昨年10月にも「じぇねりっく医薬品」としてこのブログに書いたことがあります。医薬品には特許

期間が定められていて、最初に開発、承認、販売された先発医薬品は20~25年、独占して製造販売

できる決まりになっているのです。特許期間が切れると、ほかの製薬会社が同じ有効成分で、同一効果

の得られる医薬品を製造します。この後発品のことをジェネリック医薬品と呼ぶのです。研究開発費が

かかっていないので先発医薬品よりも薬価が安く設定されるのです。

患者さんからすれば同じ成分で同じ効果であれば安いに越したことはないでしょう。健康保険料も低く

抑えられるので厚生労働省も認可するのでしょう。先発品のときに開発費などを取り戻すために高価に

なることは避けられませんが、結果、医療費の抑制にはなりません。

国は毎年のように、薬の保険点数、薬価を下げています。この仕組みが全く分からないのですが、ただ

私はしたがっています。薬屋さんに倒産して欲しいのかと思うぐらいです。なぜ物価は上がるのに薬価は

下がるのか?なぜ製薬会社は国に仕組みを変えろ!などと物申さないのか全く分かりません。

正直言うと、効果と副作用が完全に見積もられていない新しい薬よりも、昔からの変わらず、効果を

認めている薬の方がよっぽど価値があるとおもうのです!一部の人が使う新薬が豊富にあるけれど、

多くの人が使う風邪薬などがないなんて本当は、先進国日本としては恥ずべきことなのでは?

夏の参議院議員選挙ではここを論点に戦ってみたいと思います! 嘘です。出馬しません。(笑)

一つ言えることは、小林化工の睡眠導入剤混入事件や日医工の品質試験問題でも、事故は必ずあるもの

として考えるべきだと思います。少ない会社で多くの薬を製造していると、今みたくたくさんの薬が

足りなくなってしまうのです。事故がなければ幸せ~ではなくてそんな子供の夢物語みたいな発想は

おかしいのです。うまくいかないときにどうすればよいのか?不具合が生じたときに被害を最小限に

食い止めるには、どうすべきかを考える危機管理が今の日本には圧倒的に不足しているように

思えてならないのです。