2025.06.11

ワイングラスの大きさ

BMJという有名医学雑誌に掲載された面白い論文がありました。ケンブリッジ大学の研究チームが

発表したのですが、「過去100年間で食器のサイズが大きくなったことが肥満につながった」という

学説に基づいて、ワイングラスについて調査をしたのです。

1700年から2017年までのワイングラスを収集し、それぞれの容量を調べてみたところ、やはり、

ワイングラスは大きくなり、容量は増えていました。このことから「エビデンスはないものの、

グラスのサイズを小さくすることでアルコール摂取量を減少できるのではないか」と述べています。

私自身、自宅でお酒は全く飲まないのでわかりませんが、お酒好きの人はグラスを見直すと良いの

ではないかと思います。オシャレなバーで細いグラスが使われているのも、実際よりもたくさん

入っているのではないかと感じるからのようです。だとしたら、この見た目のマジックを使わない手は

ありません。できる限り間口の狭いグラスを使うのが良いと思います。

ウイスキーや焼酎を飲む場合も、大きなグラスではなく小さなものに氷をたくさん入れて注ぐように

してみてはいかがでしょうか?水割りにするときは、水を多めにして薄めることでたくさん飲んだ

気分を味わいましょう。生ビールをいただくときは、大ジョッキではなく小さめのグラスを選んで、

おかわりする方が、最終的には同じ量でも何杯も飲んだ!という感覚になり、かつ常に冷えた美味しい

ビールが飲めるのです。同様に普段使っているご飯の茶碗もできるだけ小さめにしたほうが量が多く

見えるのです。上手に自分を騙して健康に長くお酒を楽しむことを考えるきっかけになればと思います。