2025.06.17

暖かすぎても眠れない!?

これからの暑い夏、熱帯夜、嫌ですね〜。人の体温にはワキで測る皮膚体温と臓器の温かさを表す

深部体温があります。な無理につくときには、体内の熱を皮膚から放散するので、深部体温は下がり

皮膚体温は上がります。つまり室内が暖かいと、深部体温が下がらずに眠りにつきにくいのです。

特にこれからの季節、気温が上昇して熱帯夜も増えてきます。暑い日には必ずエアコンをつけて

室温を下げてください。米国高齢者3,000人以上を対象とした、室温と睡眠の関係を調べた大規模調査

では、総睡眠時間と睡眠効率に優れているのは室温が20〜25℃前後とされています。

日本では断熱性能が低く、寝室の室温も外国よりもかなり低いことがわかっています。沖縄と北海道を

除く都府県の寝室室温は11.4℃未満であり、WHO推奨は18℃なのでかなり低いのです。そんなに

寒いのかな?と思いますが、実際のところ涼しいのが現状なのですね。驚くべきことに、寝室で寒さを

感じることがある人は、ピッツバーグ質問票のスコアが明らかに高くて、よく眠れていない傾向にある

ことが明らかになりました。感想も実は睡眠に影響することがわかっていて、湿度50%前後を目標に

加湿器を使って潤いを保つべきなのでしょう。以前寝る際に靴下を履くのはダメ!とされていた時代も

あります。韓国の研究では、冬にベッドソックスを使用した人の方が、入眠潜時が短く、眠りの質も

高いことがわかっています。足の皮膚体温を上げても、深部体温には影響がなかったことから、足が

冷えて寝付けないという人には朗報ですね。冷えが辛いときには、ベッドソックスを履いて寝ると良い

ですね。ただし、慢性的な冷えに悩む人には、筋肉量が少ないために熱産生が少なく体温維持が困難と

なります。日常的に運動をして筋肉量を維持することが根本的な改善策となるのです。