お酒はいつ飲んでも美味いのか?
結論から言うと「はい!」と言いたいところですが、飲料も含めてですが、食品をいただくとき
それに含まれる成分はもちろんですが、食品を味わうときの「条件」にも影響を受けます。
代表的なものとしては、「生理的な条件」「精神的な条件」「習慣的な条件」この3つです。
確かに心身のコンディションによって味の感じ方は変わりませんか?人間の感覚は繊細で、
味の感じ方に影響を与える生理的な条件の例としては、空腹だと甘いものが欲しくなります。
お腹が空いている時には、カルピスサワーとか、マンゴーのカクテルなんて甘いものを飲むと
ホッとしますよね。体が疲れている時には酸っぱいもの、たとえばレモンサワー、梅干しサワー
が欲しくなる傾向にあるはずです。また、体調面だけではなくて精神面特に、ストレスが溜まると
人は苦味を感じにくくなって苦味を欲します。日本人はコヒーを深煎りの苦くて濃いものを好む
傾向にありますが、イタリア人はエスプレッソにたっぷりの砂糖を入れます。日本人の砂糖抜きは
それだけストレスが溜まっている人が多いかもしれません。うちのクリニックのスタッフも、
ほぼブラックでコーヒーを飲むということは・・・気をつけます。
果皮入りの苦味のあるレモンサワーは男性が好む傾向があります。苦味を加えることで味が立体的
になって味わい深くなると感じるからでしょうか。カルアミルク(私は好きですが)のようなただ
甘いだけではなくて、苦味や渋みなど、味が幾重にも重なっているようなお酒は深みを感じます。
「甘ければいい!」ってもんじゃないんですね。
習慣的な条件としては飲み慣れたお酒は失敗しないとか、コレを飲まねば1日が終わらないとか、
サウナ後にはビールのように行動と結びついていて定番化している場合は特に美味しく感じます。
「最初はビール」こそが習慣化の一つであり、常套句でしたが、いつも飲んでいるお酒ならば、
間違い無いだろうという安心感も手伝ってか、素直に美味しいと思います。
あえて冒険して失敗したく無いというバイアスが働いていつも飲んでいるお酒を選んでしまう
傾向にあるかもしれません。皆さんはいかがでしょうか?