2025.07.18

水不足は腎機能障害と脳梗塞に!

腎臓の機能が悪い!と言われた方もおられるのではないでしょうか?腎臓に関しては水分をマメに

とることを推奨しています。水を飲まないでいると、腎機能の状態を示す数値であるクレアチニンや

eGFR(推算糸球体濾過量)が悪化するのです。とるべき水分量は1日2.5L。食事で1Lの水分は

摂ることが出来るので、残りの1.5Lは水を飲んでいただきたいのです。日本人の死因でも1951年

から1980年まではトップが脳卒中でした。水分の摂取量が不足していると血が濃くなって脳梗塞

になりやすくなるし、血をサラサラにする薬を飲むと転ぶと出血が多くなります。それならば、

水をたくさん飲みましょう!ということなのです。腎臓には最近では「フォシーガ」といういい薬

があります。腎臓病の常識は「糖分が濾過される時に負担がかかるので、尿から糖が出るたびに

腎機能が低下する」と考えられていたのですが、フォシーガにはわざわざ尿から糖を出させる働き

がある一方で、腎機能の低下も防ぐことがわかりました。医療の常識も時代と共に変わるのです。

そもそも腎機能障害の基準もかなり厳しく、日本人成人8人に1人、80歳以上では2人に1人は

腎機能障害と診断されてしまうのです。米国では日本よりも糖尿病患者さんが3倍以上多いのですが、

貧困で透析治療を受けられない人が珍しくありません。それであれば、さぞかし腎臓病で亡くなる人

が多いのでしょうと思いますよね?実際には透析の導入が早いはずの日本の方が、人口あたりの

腎臓病で亡くなる人の数が多いのです。その事実を知ると透析の必要性ってなんだ!?となります。

透析治療を導入するとしても、最初から週3回する必要性についても疑問があります。体の中に

悪いものが少々溜まったとしても、すぐに死んでしまうわけではないので、週3回透析をするので

仕事を辞めてしまうのではなく、治療方法を自分のライフスタイルに合わせてフレキシブルに考え

ていく時期に来ているのではないかと思います。