減塩が悪い?どっちやねん!!
一昨日、減塩談義をこのブログで繰り広げたばかりですが、高齢者の方であれば厳密に減塩を
しない方が良いのではないかということです。高齢者の方であれば、摂りすぎよりも摂らなさすぎ
を注意しなくてはいけません。腎臓の働きとして摂取した塩分は尿として排出する働きがあります。
一般的に摂りすぎた塩分は腎臓に負荷をかけてしまい慢性腎臓病になると言われています。
年をとれば腎機能は低下して、ナトリウム(つまり塩分)を体に貯留していく能力も低下してしまい
ます。そうなると体からナトリウムが出ていってしまい不足してしまうのです。
日本では厚生労働省が食塩摂取量の基準値を男性7.5g未満、女性6.5g未満としています。ですが、
2014年に発表されたカナダのマックマスター大学の大規模データによると食塩摂取量は10〜15g
の人の死亡リスクが最も低かったのです。それに対して7.5g未満の人の死亡リスクは40%も上がり
ました。このデータは尿からの排出量ベースの調査なのですが、食塩の摂取量と考えて良いと思います。
つまり、厚生労働省の言うようにしていると圧倒的にナトリウムが不足してしまいます。
何でもかんでも醤油をつける、かけると言うのは確かにダメだと思います。ですが、料理を美味しく
いただくための(程度の)塩分がなければ食欲がわかなくなってしまいます。たまには、ガツンと
塩気が強いラーメンもいいと思います。昨日のブログでも紹介しましたが、1951〜1980年までは
日本人の死因トップは脳卒中で特に、50、60代の人に多かったのが脳出血。だから当時は高血圧
の原因になる塩分を控えることに理はあったのですが、日本人がタンパク質を摂取するようになって、
血管が丈夫になり簡単に破れなくなったのです。現代は脳卒中で亡くなる人は脳梗塞の約半分、
がんの10分の1になったのです。全てにおいて「減塩がいい」と思い込んで、熱中症でバタバタ
倒れてしまうのは塩分を摂らなさ過ぎで低ナトリウム血症になっているからだと思います。
昔秋田県で脳卒中で亡くなる人が多かったのは、塩分過剰もあったかもしれませんが、タンパク質
が不足していたことに要因があったのかもしれません。ご飯と漬物、味噌汁だけの生活では
血管が破れやすくなったのでしょう!結局程よく塩分を取るべきなのかもしれませんね。