なぜ、背中が曲がるんじゃ?
骨粗鬆症を気にされるマダムは多いと思います。実際、金沢市のすこやか健診では40歳から5歳
きざみで70才まで受けることができます。果たして40、45、50、55・・・70歳の人たちだけで
良いものか?と疑問に思いますが、年1回調べてみてもいいのでは?と思います。当院整形外科で
はありませんので、手の骨で調べる方法(すこやか健診と一緒)で検査可能です。興味があれば
スタッフにお声かけしてみてくださいね。この骨粗鬆症は老化現象として放置されることが多かった
のですが、高齢化社会を迎えて背骨の圧迫骨折で日常生活に支障をきたしたり、大腿骨頚部骨折で
手術が必要になったりするために「病気」として予防と治療が重要視されるようになりました。
特にこの圧迫骨折、転倒や咳、くしゃみでも脊椎(背骨)の圧迫骨折がよく起こります。
骨粗鬆症が原因で知らない間に圧迫骨折が起こることがあり、「いつの間にか骨折」とか「隠れ骨折」
などと言われます。背部痛や腰痛でレントゲン検査をしてもすぐにはわからないことがあり、
背中や腰の痛みが続くときには1〜2週間後に再度レントゲンをとると痛い部位よりも数センチ上に
骨折があることも多いです。その圧迫骨折があると背中は曲がります。反っていくことはありません。
背骨の間にある椎間板というショック吸収材のようなものの前方部分が縮んでしまうから起こるのです。
背骨の中心には脊柱管という空間がありその中を脊髄神経が走っています。この脊柱管は加齢とともに
徐々に狭くなっていきますが、脊柱管は前屈(前かがみ)すると広くなります。つまり背中が曲がる
というのは、加齢によって脊柱管が狭くなるのを防ぐ防御反応でもあるのです。とはいえ、曲がり
すぎると上半身を支える脊柱起立筋が疲れて疲労性腰痛を起こしたり、肺や胃が圧迫されて肺活量が
低下して、逆流性食道炎のリスクも増えてしまいます。骨粗鬆症が原因で圧迫骨折を起こし背中が
曲がっていたんです。そのために、息切れや胸焼け、胃がつっかえるなどの症状が出現するのです。
こうした事態を防ぐために、毎日背筋を伸ばす体操を心がけてみてはいかがでしょう。