お酒と運動と私
今日のタイトルは平松愛理さんの「部屋とYシャツと私」を意識してつけてみました。結局のところ
最後の「私」は不要でした。皆さんの中にも酒好きの方がいらっしゃるのではないかと思います。
悩ましいのが飲みすぎ、食べ過ぎによる肥満ではないでしょうか?どこの病院に行っても「肥満は
万病の元」と言われて、痩せなさいと一刀両断してきませんか?肥満は良くないと皆さん頭でわかって
いるのに痩せられない。その筆頭が私なのですから(笑)。そこを決して責めてはいけません。
うつ病の人に励ましたらダメなのと同じくらいダメです。太ることで糖尿病や高血圧などの生活習慣病
に繋がるのは分かっているけれど、酒を飲むのはやめられないのです。ですが、一部の酒飲みは、
「酒を飲み続けるために、運動するんだ!」という人もいます。つまり酒アスリートですね。
そもそも、酒を飲むために運動する!という考え方はどうでしょうか?私は素晴らしいと思います。
酒は飲んで、運動しないという人が多い中、素晴らしい姿勢だと思います。お酒を飲むということは
オーバーカロリーになりやすいので、その分を運動して消費するというのは理にかなっています。
厚生労働省2023年の「国民健康・栄養調査」では運動習慣のある20歳以上の男性は36.2%、女性は
28.6%でした。それだけ日常的に運動している人は少ない中、動機はなんでもよくて運動するという
前向きな気持ちが素晴らしいのです。しかも、飲酒は筋肉の合成に関与するテストステロンの分泌を
抑制したり、コルチゾールという筋肉を分解する亜用のあるホルモンが増えてしまいます。酒好きの方は
食事のバランスも偏りが出やすく、筋肉を分解してエネルギー源として使用してしまいます。つまり、
酒好きの人が太らないようにするには筋トレが重要なのです。では、筋トレ後に酒は?と思いませんか?
筋トレをすると筋肉を合成する生理作用が強くなります。その際に活躍するのがmTOR(エムトール)と
いう酵素です。mTORによって、タンパク質を使った筋肉の合成が活性化されます。しかし、お酒はこの
mTORのはたらきを抑制するのです。筋肉の合成率が3割近く減るのです。そうか!筋トレする日は
飲まない私、筋トレをしない日は飲む私と切り替えればよいのです。頭ではわかっちゃいるけれど・・・
筋トレをして達成感があればお酒を飲んだ時のような快楽ホルモン「ドーパミン」が分泌されます。
筋トレが習慣化すれば日常的にドーパミンが分泌されやすいので、ノンアルコールでも満足するかも。
さらに、ドーパミンの分泌で脂肪が燃えやすくなるといううれしい効果もあるのです。
筋トレ後に飲みたくなる人は、ドーパミンが分泌されるほど筋トレができていないかもしれません。
もう一度筋トレの方法を考えてみる必要があるかもしれませんね。