2025.08.24

最近の記憶力低下

情報社会で、あらゆる知識や情報がパソコン、スマホで簡単に得られる時代です。非常に便利です。

以前のように、本を読み込まないとわからない、字を書いて覚えなくても良い時代となりました。

ですが、あまりに便利で恐ろしくなることがあります。その便利さが、悪い方に影響することが

あるのです。それが、心理学的に「グーグル効果」と呼ばれるものです。

ご存知の通り、グーグル(Google)はインターネット上での検索サービスです。私が、患者さんに

「ググってみて」とか「Google先生に聞いてください」とかGoogle頼みにしているのもどうかな?と

Google効果というのは、このようなツールを利用して知識を得ることによって、ものを覚えなくなる

ことを指します。確かに、子供たちはなんで歴史の年号を覚えなくてはいけないのか?と疑問に思って

然りかもしれません。確かに、Googleで検索したらなんでも出てくるよね・・・でもそんな輩が多い

ので恐らく文部科学省は「情報」と言う教科を作ったのでしょう。この情報、娘の教科書を見ましたが

なかなかに素晴らしい!おじさんが習いたいくらいです。娘の参考書を楽しく読めます。笑

話を戻します。ある実験で、人は「その情報がパソコンに保存されている」と言うことだけで、

それを記憶する力が衰えるという結果が出ています。これは、脳が無駄なエネルギーを消費しないように

する働きで、意識しないと記憶力が下がっていくことを示しています。

これを問題だと認識しない人もいますが、多くの試験ではパソコンやスマホの持ち込みは禁止されて、

実際の記憶力が試されます。何かを検索するにしてもベースとなる知識量が多いほど、より早く回答に

辿り着くことができるのです。学校でスマホの利用を禁止したことにより生徒の成績が上がったと言う

事例もあります(極端ですけどね)。適度に紙の本などから情報を得ることも大切なのです。

でもYahoo!効果でも良かったんじゃないかと私は一人思うのです。