2025.09.04

リンの濃度に気をつけろ!

昨日のブログの続きになります。リンと言ってもすぐに思い浮かぶのはマッチではないでしょうか?

あれは、赤リンというもので全く別です。リンが体内で高濃度になる場所は、血液と尿なのです。

我々の腎臓は超働き者で毎日180L もの原尿から尿を作っているのです。リンを多く摂取している

と、原尿中のリン濃度が高くなって腎内の尿細管という部分にダメージをもたらしてしまいます。

つまり、腎臓の機能が悪くなればなるほどに比例して血液中のリン濃度が上昇してしまいます。

血液中のリン濃度が高い状態が続くと、血液中に危険物質が発生し、動脈硬化や心臓病、脳卒中、

高リン血症、認知症といった大病のリスクが高まって、老化や衰えが一気に加速してしまうのです。

リン=悪者ではありません。リンには納豆、豆腐、油揚げといった「食べてもいい有機リン」と

肉類や牛乳、卵などの「食べ過ぎに注意したい有機リン」さらに、加工肉、練り物、カップ麺、

ファストフードといった「極力減らしたい無機リン」の3種類に分けられます。大豆製品に

含まれている有機リンは体内に吸収されないまま弁と一緒に排出されてしまうので食べてもOK

なのです。一方、体内に90%異常吸収されてしまう「無機リン」こそが、食事などで摂取する機会

を減らすべきなのです。ちなみに食べ過ぎに注意したいのは、野菜や穀物などの植物性よりも

肉や乳製品などの動物性は体内に吸収されやすい(吸収率20〜60%)ので気をつけて食べる必要

があります。神経質も良くないのですが、食べ過ぎには注意したいですね。

このリンは、酸味料やpH調整剤などの食品添加物に含まれていて、食品添加物のラベルにも

記載がないケースも多いように思います。普通の人でも必要量の3倍のリンを摂取していると

報告があります。さらに、カップ麺、スナック菓子、ファストフード好きのあなた!3倍どころ

ではなく必要量の5倍以上のリンを摂取している可能性があるのです。まさに見えない敵!!