2024.02.10

寒くなると鼻が詰まりますぅ〜

早い人でも1月の最終週から花粉症の症状で外来受診される方がおられました。

私自身花粉症ではないので、辛そうだなぁ〜大変そうだなぁ〜と感じております。

一般的なスギ花粉症などのアレルギー性鼻炎は原因となる抗原つまりスギ花粉が

体内に侵入するとアレルギー反応が生じて鼻汁、くしゃみ、鼻づまりなどの症状

をきたすことが多いと思います。

一方、気温差が大きい場合にも同様の症状が出現することがあります。この反応は、

厳密にはアレルギー反応とは異なるのですが、知覚神経過敏や自律神経調節障害によるものと

考えられております。つまり寒暖差アレルギーと言われるものがこれなのです。

正式名は血管運動性鼻炎です!!!この疾患は、

くしゃみ、鼻汁、鼻閉などアレルギー性鼻炎と同様の鼻症状を認めますが、原因となる

抗原(花粉など)が同定されず、アレルギー検査で特に異常が指摘されないことも特徴です。

じゃあどうするの?ということですが、薬での治療は、抗アレルギー薬を投与されることが多い

です。私は噴霧ステロイド薬を抗炎症作用を有するので処方することが多いです。

温熱療法として、温熱吸入器を使用したり、蒸しタオルや入浴で鼻内に高温多湿のミストを送りこむ

ことで症状も緩和されることも多いようです。ちなみに手術療法もあります。

結構、当院の外来で症状を訴える方も多いのですが、私が高校生まで暮らしていた北海道では

寒暖差アレルギーになるのかな?と考えていたのですが・・・

というのも、朝学校に行こうと玄関の外に出るとマイナス15℃の世界で、鼻毛も一瞬で凍りつく

世界なのです。ですが、疾患の本体は温度差が原因になるのでむしろ、屋内と屋外の気温の差が

あればあるほどなりやすい疾患なので北陸よりも東北、東北よりも北海道に患者さんが多いのかも

しれませんね。