金縛りの原因は?

皆さんは、金縛りにあったことありますか?私は小学校5,6年生の時に集中して経験しました。
当時はこう見えても野球少年団に入っていまして、補欠だったのですが、暑い夏に野球をやって
いたのです。夏休みは朝から夕方まで練習してクタクタになって帰り昼寝をすると決まって
金縛りにあうのでした。最初は怖いのですが、そのうちなることが分かってきて金縛りを楽しんで
いたことを思い出します。レム睡眠の時に急に目が覚めると金縛りになるということが一般的です。
このレム(REM)とはRapid Eye Movement(急速眼球運動)の略で、まぶたの下で目がピクピクと
素早く動いていることから名づけられました。一方のノンレム睡眠は、眼球が動かないか、ゆっくり
眼球が動く睡眠ということになります。一般的な睡眠として眠りに落ちると深いノンレム睡眠が現われ
続いてレム睡眠が出てきます。平均90分前後のサイクルでノンレムとレム睡眠のセットが出現します。
健康な人は、全睡眠時間に対してレム睡眠は20%程度。明け方近くになるとノンレム睡眠は減り、
レム睡眠が増えてくるのです。睡眠時間を削ることもあるのが日常ではないでしょうか?そんな時は
どうなるのか?3時間しか眠れない場合でもノンレム睡眠は死守されて、レム睡眠が削られるのです。
レム睡眠は浅い睡眠ではなく、ノンレムの平均よりも深くなっていて、脳が活発に働いているのと対照に
筋肉は完全に脱力するのです。幽霊が出てくるような悪夢を見ていて急に目を覚ますと、金縛りにあって
いる可能性が高くなります。アクティブな夢を見ても安全なように、脱力しているのかもしれません。
ノンレム睡眠はゆったりとした副交感神経が優位ですが、レム睡眠は交感神経と副交感神経が不規則に
働きあうので、心拍が急に速くなったり、呼吸が荒くなったりするのです。悪夢を見て汗びっしょりに
なって目を覚ますことは、レム睡眠中に交感神経が優位になっていた証拠となります。つまり、
金縛りは野球のせいではなくてレム睡眠のせいだったのですね・・・