糖尿病秘話

ある書籍を見ていてびっくりしました。地域の食文化によって、病気の発症率が異なることを
みなさんご存知でしたか?様々な地方で地方ごとの名物料理や伝統的な食事などがあって、
旅行に行くにも非常に楽しいものです。今思えば、中学時代の先生の偏見だったと思うのですが、
修学旅行で行った秋田、青森は塩っけが多い料理だから気をつけるように・・・確かに昔は保存の
ために塩漬けしていたかもしれませんが、平成の世の中でそれはないでしょうと子供ながらに
思った記憶があります。一理あるかもしれませんが・・・
香川県に行ったことはありますか?「うどん県」のことです。うどんの摂取量が日本で一番です。
そんな香川県ですが、平成20年に人口あたりの糖尿病受診患者数が全国1位になったのです。
1位にならなくてもかなり高い患者数をキープしているのです。この原因わかりますか?
うどんは炭水化物である小麦から作られるので、炭水化物中心の食べ方をしていると、無意識のうちに
多量の糖質を摂取しているのです。確かに安いんです。おやつ感覚ですぐに食べることができて、
びっくりするくらい美味しいのです。◯亀製麺のようにうどんをどんどん作ってくれるのです。
そう考えると、うどん県=糖尿病患者が多いという事実には納得できませんか?このような状況が
わかった際の対応は大変だったようです。県の名物に悪い評判がついては大変なので、
県が一丸となって対応を取り現在は、無事に糖尿病発生率の最上位グループから離脱できています。
令和2年は4位ですが・・・
食習慣に関して考える機会を作るべきなのです。自分では気づかない食習慣の落とし穴にはまって
いないか考えてみると良いと思います。みなさんの受けた健診のHbA1cをチェックしてみてください!