美味い酒・不味い酒
酒となると肝臓の話でしょう?と思ったあなた!ブッブ〜たまには面白い話題も考えます。
色々なお付き合いがある中でお酒を酌み交わすこともあります。先日、気の置けない仲間
5人でお食事をしました。真面目な話もあり笑える話が多く食事も美味しいな〜と思い
大満足でお店を後にしたのでした。それから一月も経たないうちにもう一度同じ店で
お食事会をしました。ですが、全く味が違って感じるのです。え〜新型コロナの合併症!?
と思うくらい料理に味がなく一体前回と何が違うのか?と疑問に思ってしまいました。
後で同席していた人に聞くと同様の意見でこの原因を自分なりに探ると、愚痴を聞きながら
お食事をするとおそらくお食事も酒も不味くなるということです。愚痴を言う人は恐らく
この現象はなかったと思うのです。つまり、食事会では愚痴はNGなのです。ではなぜ愚痴るのか?
愚痴っぽい人は今の生活に不満が多いということで共通しております。理不尽な目に遭ってきたから
愚痴が多いのではなくて、今の生活に満足できないので過去のネガティブな記憶を引っ張り出して
嘆いているのです。こういう方に多いのは、幼少期は楽しい思い出が多く、結構いろんなことを
覚えているのに、新しい記憶であるはずの思春期から青春期の思い出が全くないと言います。
これは精神分析でいう「抑圧」という心理メカニズムが働いているのです。思い出したくない
エピソードがあって連想が働いて思い出さないためにその時期全般の記憶が抑圧されるのです。
愚痴っぽい人は愚痴るべき嫌な出来事を他人よりも多く経験しているというわけではなく、自身の
現状に満足できない(しない)ために嫌な出来事ばかりを記憶に刻み、記憶の貯蔵庫から引き出す
のです。じゃあそんな人はどうすべきか?今の生活を見直して、納得のいく生活にすべく一歩を
踏み出すことです。日頃からポジティブな気分で過ごせるように心がけるべきです。
何かで楽しい気分になった時に過去を振り返るようにすると、ポジティブな記憶が刻まれやすくなり
ポジティブな出来事が思い出しやすくなります。普段からのポジティブな気分で過ごせるようになれ
ば、思い出す記憶もポジティブなものとなり、愚痴っぽい心の状態も変わっていくはずです。
常に楽しい出来事や嬉しかったことに目を向けることで徐々に愚痴も減ってゆくことが期待できます。
そうすれば周囲の人のお酒も食事も美味しくなるはずです。いかがでしょうか?