2025.11.24

孤独に苦しむ?それとも楽しむ?

「独りぼっちが好きなんだよ!放っといてくれ!」と思う方。きっとおられるのでは?

人間、基本的には一人では生きていけません。仲間はずれにされれば疎外感を抱くでしょうし

大勢いるとなんだかワイワイして、賑やかで楽しいなと思う人もいるでしょう。

孤独に自宅でポツンといるとアルツハイマー病などの認知症になりやすいことは以前より指摘

されているのです。実際実際のところ孤独は肥満や飲酒よりも健康に悪いという報告があります。

ですが、意図的に孤独の時間を楽しむことで内面の充実や創造性を追求する人も増えています。

カナダのマギル大学の研究によると、孤独を感じる人の脳は、体積が大きくて空想や回想、

創造を司る脳領域の内部ネットワークの接続性が強化されていることが明らかになりました。

脳には神経細胞の核がある灰白質(少しグレーに見えるから)と神経繊維の白質(白く見える)

に分けられますが、孤独を感じると答えた人の脳は、灰白質の体積が増えて、白質の密度が

高くなっているのです。この脳の領域はぼんやりとしている時、過去や未来を考えている時など

思いを巡らしている時に活性化する領域で「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼ばれます。

孤独な脳はこのデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)の接続性が向上し、脳内トラベルや

想像力、創造的思考、シュミレーション能力が向上するらしいのです。孤独は体に悪い!と

決めつけるのではなく、孤独な時間をあえて作ることで自分自身と向き合って、内面の豊かさ

独自の視点を育むことができる、ポジティブな側面もあるのです。私もこのブログを書く際には、

孤独に、創造性を引き出しつつ書いています。「孤独のグルメ」もきっと同じでしょう・・・