2025.12.03
カルロス・フィンレーの日
またまた、わけわかんない事を言い出したよ〜と思っているかたもいらしゃるのでは?
大丈夫です。私もカルロス・フィンレーさんのことは知りませんでした。
私の幼少期にオメガトライブのカルロストシキさんという日系ブラジル人の方が歌を歌って
いましたが、フィンレーさんはキューバの眼科医です。今日12月3日にキューバで生誕しています。
フィラデルフィアのジェファーソン医科大学が卒業したのちハバナで眼科を開業し、やがて流行して
いた黄熱の研究に取り組みました。特定の蚊の媒介を確信して、人体実験のエビデンスを1881年に
ワシントンで開催された国際衛生学会議で発表したのですが全く評価されず、20年後に米国が
送り込んだウォルター・リード黄熱調査団が最終的に蚊媒介説を実証したのですが、報告書には
フィンレーの名前はなかったとのことです。フィンレーの発見はジェンナーの牛痘接種に匹敵する
医学市場の大発見に値するのですが、フィンレーの説が粗末にされたのは、フィンレーがキューバの
医者だったからでしょう。実は、彼の父はスコットランド人の眼科医で母はフランス人なのです。
両親はフィンレーの誕生の2年前にキューバに移住し自分たちの名前もキューバ風に変えていたのです。
初等教育をドイツとフランスで受けて帰国したフィンレーですが、英語、フランス語、ドイツ語、
スペイン語に堪能でラテン語も読めた彼ですが、ノーベル医学生理学賞に7回もノミネートされたにも
かかわらず結局受賞できなかったのは、「キューバ人に何ができる」という風潮ゆえだったのでは
ないでしょうか?恐らく、北里柴三郎、山極勝三郎などもフィンレーと同じ苦汁を味わったのでは?。