やんちゃなあいつが・・・
今日は成人の日ということで、日本各地でお祝いがなされていることでしょう。毎年決まった地域のやんちゃな成人式がマスコミに煽られて?とんでもない姿でインタビューを受けるということが風物詩になってしまっています。もはや煽っているとしか思えません。誰も相手にしなければそんなに粋がらないのにな~と思いませんか?と思えば、彼ら彼女らも被害者なのかもしれませんね。そうです。この日にあんなやんちゃな姿をしていた彼も、子供が生まれた瞬間に急に子育てに熱心になるということを目にしたり聞いたことはありませんか?この「父性の目覚め」はいったいどうして起こるのでしょうか?マウスの実験では、交尾をしたことがないオスは、自分の生殖行動の成功率を上げるためにほかのオスの子供に対しても攻撃する習性があるのです。マウスから発せられるフェロモンが情動をつかさどる脳の扁桃体や視床下部が活性化されて子どもへの攻撃行動に移るとされています。これはメスには見られない行動でオス特有の特徴なのです。ですが、いったん父性に目覚めることで子供への攻撃をやめるだけではなく、ほかのマウスの子供に対しても区別せずに子供を育てようと行動をすることが研究で分かっています。この父性の目覚めは、前頭葉の奥の方にある内側視索前野中央部(ないそくしさくぜんやちゅうおうぶ)が大きくかかわっているようです。内側視索前野が活性化するのは交尾や妊娠したメスとの同居だけではなく、分娩時の立会い、生まれた子供と同居することが大切です。こうしたメスとの社会的な経験を経ることで、オスの行動が変わっていくのです。もちろんこのままマウスのことをやんちゃな人間のオスに適応はできませんが、人間にもマウスの脳と同様の部位が存在するのは間違いありません。これを、書いていて「あっ」と思ったのは、近年シングルマザーの母親の新しい恋人が、母親の連れ子を虐待死させるという痛ましい事件が立て続けに起きました。このような問題を前向きに解決していくためにも、今日ご紹介した研究が生かされて欲しいと思いました。