心筋梗塞との戦い
心筋梗塞!!怖い病気だね〜と、頭では皆さんわかっている方がほとんどだと思います。親族の方を亡くした方もおられるかもしれません。私の経験ですが、3歳ごろ心筋梗塞で祖父を亡くしております。同居していた父の父親だったわけですが、じいちゃんの周りをぐるぐる走っていたのですが、急にじいちゃんが胸を押さえて苦しみ出して冷や汗をかいているのです。まさに冷汗(れいかん)その時の汗の触った感覚を今でも忘れません。医師になり救急をやっているときに心筋梗塞の患者さん、狭心症の患者さんの冷汗は独特であることを私は知っているのです。と言いながらも実は医者もなん度も痛い目に遭いながらも、医療の限界と日々闘っているのです。1番の決め手になるのは心電図なのですが、心電図さえとれば心筋梗塞くらいわかるでしょ!とお思いかもしれませんが、最初の心電図で異常が出るのは心筋梗塞全体の13~69%しかありません。最終的に心筋梗塞と診断するには時間をかけて心電図変化を追いかけないとわからないことがあるのです。つまり初めての医療機関にかかるよりも、かかりつけ医に受診して以前の心電図と比較して判断した方が効率的なのです。高血圧症、脂質異常症(コレステロールが高い)、糖尿病でかかりつけ医がいるのであれば、元気な時の心電図を撮っておく方が得策なのです。救急で時間を追いかけるのであれば、8〜12時間まで追いかけてもわからないこともあるのです。心筋梗塞で心筋が壊れた際に出てくる心筋酵素を調べる血液検査も一発診断は不可能なのです。本物の心筋梗塞であっても半分は血液検査に引っかかってこないからです。発症してから8時間異常経過すると初めて90%異常が引っかかってくるのです。つまり疑わしい患者さんであれば積極的に私はご紹介します。最初に見る医者ほど診断が難しいのが心筋梗塞の診断としては当たり前なのです。「最初に受診した医者が見逃した」というのは簡単ですが、後で診た医者が有利なのは後出しジャンケン的要素があります。我々の業界では「後医は名医」という言葉もあります。喫煙、高血圧、脂質異常症、糖尿病、家族歴、狭心症や心筋梗塞の既往歴など、喫煙している方は要注意です。タバコは絶対にやめておいた方が良いと思います。