胃は年を取らない!?
胃潰瘍や胃がんになれば話は別ですが、胃そのものは、とても丈夫な臓器なはずです。と言うのも、年齢を重ねるにつれて胃の調子を崩す人が増えてくるのです。それには自律神経が大きく関わっています。胃は自分の意思で動かしているわけではありません。適切なタイミングで膨らんで、胃液を分泌して蠕動(ぜんどう)運動によって食べ物を撹拌して腸へと送り込むのです。そのような機能をコントロールしているのが自律神経なのです。加齢によって乱れやすくなってしまい不調をきたすのです。ストレスもやはり自律神経に悪影響を及ぼします。不安やストレスは自律神経を乱れさせる大きな要因となって、胃の働きを悪化させてしまうのです。慢性的に胃の不調をもたらすこともあり得ます。胃の具合が悪いと来院され、当院では胃内視鏡はできないのですが、検査をしてもこれと言った病気が見つかるわけでもなく、病気ではないのにも関わらず、胃の不調が続く場合は機能性ディスペプシアの可能性があるのです。「でぃすぺぷしあ〜?」と思った方も多いはず。私が学生だった頃にはあまり聞いたことがない概念です。ただの不勉強かも知れません(笑)。食事を始めてすぐにお腹いっぱいになってしまう早期の腹部膨満感や食後の胃もたれ、胃痛、みぞおちが焼けるような感じなどの症状が半年以上続き、周2、3回の頻度で起こる場合は、機能性ディスペプシアと診断できるのです。症状を引き起こす原因として①胃の動きが悪くて十二指腸に送られないこと、②胃酸過多、③胃の知覚過敏、④ストレスなどが挙げられます。これらの原因が複合的に影響していると考えられています。でもみなさん、安心してください。治療は内服薬改善します。胃酸を出るのを抑える薬、胃の動きを良くする薬、漢方薬で大方は改善します。胃の調子を崩させないためにも、ストレスを溜め込まないこともポイントです。暴飲暴食を控えるのはもちろん、自律神経のバランスを保つ生活習慣を保つべきでしょう。