2026.03.11

花粉症の爆発的増加の原因

「へっくしょ〜〜ん」最近くしゃみが多いんだよねというあなた!もう花粉症になっているかもしれませんよ。去年までは大丈夫だったから!そんな理屈はまかり通りません!今は花粉症の有病率は50%に迫っているのです。もはや国民病なのです。アレルギー疾患と感染症の発症率には面白い関係性があります。感染症の発症数が低下するのに呼応して花粉症をはじめとするアレルギー疾患は戦後爆発的に増加していることがわかります。特に戦後感染症は激減しているのです。その理由は医療技術の進歩や抗生物質をはじめとした新薬の開発に帰するところが多いと思います。その一方で戦後の衛生環境の改善も感染症の減少に一役買っています。衛生環境の改善がアレルギー疾患の増加に直接関係するとは断定できませんが、感染症の減少に反比例してアレルギー疾患が増加しているのです。アレルギー疾患の増加原因として、遺伝的背景、食生活、環境影響として杉の植林、ディーゼルエンジン排気ガスなどが挙げられます。一方で最有力候補は衛生仮説と呼ばれるものです。東南アジアなどの子供たちは寄生虫感染や最近の慢性感染症があるにも関わらずアレルギー疾患を罹患している子供が少ないということ。また、旧東ドイツの国民は、寄生虫感染や最近の万銭感染者が多く、かつディーゼルエンジンの排気ガス濃度が高いにも関わらず、アレルギー疾患の罹患者が少ないといった特徴があります。アレルギーに関与する抗体IgE(アイジーイー)抗体は、寄生性蠕虫に対抗するための抗体で寄生性蠕虫感染が減少すれば、寄生性蠕虫に対する免疫系が空振りになってしまい、本来認識しない花粉などを寄生性蠕虫と勘違いしてアレルギーを発症する機会が増加してしまうのです。私が医学生の頃医動物学という授業がありました。その際に外部の先生が来られて興味深い話をされるのですが、当時東京医科歯科大学の(故)藤田紘一郎教授の話を聞きました。アレルギーの予防には寄生虫感染が有効とされ、先生ご自身もサナダムシの卵を飲んでサナダムシを寄生させて、名前をつけている面白い先生です。確か、キヨミちゃんとかいっていたな…その藤田先生の著書に「清潔はビョーキだ」という名前の書籍もあります。これが衛生仮説の根幹になっているのです。花粉症になりたくないあなた!だからといってサナダムシを飼うのはよしましょう!