2026.03.14

「血液を〇〇」すると若返る!

面白い研究がありました。20年ほど前の研究ですが、カリフォルニア大学バークレー校の研究チームは若年と老齢マウスの血管をつないでそれぞれの血液wがお互いの体を行き来できるようにしたところ、老齢マウスの組織が若返ったという驚くべき事実を報告しました。この研究報告から「若者の血液には、若返り効果のある特別なタンパク質があるのではないか」と考えられました。ですが、2016年に老齢のマウスに若年のマウスの血液を輸血しても若返り効果は得られませんでした。さらに同じグループは、2020年に老齢マウスの血漿の半分を生理的食塩水とアルブミンの混合液で置き換えたところ、老齢マウスの筋肉の修復の促進、肝臓の脂肪と繊維化の抑制、海馬の神経新生の増加といった若返り効果が得られました。老齢のマウスの血液を解析すると血液を交換することで年齢とともに上昇する炎症性タンパク質の濃度が減少していた一方で、組織の維持と修復を広く調整し、免疫反応を促進させる幾つかのタンパク質のレベルが上昇していました。これらの結果から人においても血漿交換(血液を血漿分離器で血球成分と血漿成分に分離した後に、病気の原因物質を含む血漿を廃棄して、それと同じ量の健常な方の血漿を入れて置き換える治療法)することで、筋肉の衰え、神経の変性、2型糖尿病、免疫異常など「加齢に伴う疾患」治療の治験を進めているようです。一度は耳にしたことがある(と思う)ヴァンパイヤ伝説に代表される、世界中で「若い血を吸うことで長命になる」という類のお話はよくありますが、この研究からは血液や何かのファクターが特に必要という訳ではなくて、古い血液を薄めるだけだったということは斬新でした。この事実をヴァンパイヤも知ったならば美女の首筋を噛むという行動は余計だったのですね。残念!