2026.03.27

今夜は生でさだまさし

さだまさしさん、ご存知ですよね?「る〜る〜るるるるる〜」で有名な「北の国から」など有名な曲が多いあのお方です。たまに夜中にTVで「生さだ」なる番組をやっているのですが、全国いろいろなところから生放送でほとんどトーク、たまに歌といった感じでお葉書を紹介しながら進行していくあまり緊張せずに見ることのできるさださんの冠番組ですが、さださん実は、小説も色々書かれていて風の上に立つライオンなども有名ですが、「眉山(びざん)」をご存知でしょうか?この物語は解剖の献体がモチーフとなっているのです。東京で暮らしていた主人公は、母親が末期癌であるという連絡を受けて郷里に帰ってきます。そこで初めて母親が献体を申し込んでいるという事実を知ります。なぜ献体をしようと思ったのかを、娘として母親の人生と向き合うことで、その想いに辿り着くという内容です。以前は献体していただける人が少なくて、全国的にも献体数は解剖体の半分以下だったようです。私が大学2年性の時に解剖させていただいたご遺体はおばあちゃんでした。おそらく献体であったろうと思います。ですが、隣の班のご遺体は屈強な男性ですが、首に首吊りの跡が残っていたのでおそらく献体ではなかったのではないかと思います(大きな意味では献体ですが)。今では解剖体の99%以上が献体だそうです。これほど多くの人が申し込んでいただけるには、マスコミで献体が取り上げられたり、小説のモチーフに使われたことで、検体に対する理解が広く得られたことがあると考えられます。かつては、葬儀やお墓のことで家人に迷惑をかけたくないとか、経済的に苦しいので葬儀にお金をかけたくないなどの見方をする人がいましたが、実際には「医学の発展のために役立ちたい」という人が大多数のようです。また、最新の治療法や診断によって健康を取り戻す人が増えてきているのです。つまり高度な医療のおかげでと考えてくれる人がいて、信頼度が高まり医療に救われた経験のある人が、「自分が亡くなったら医学に役立ててほしい」と恩返しのつもりで献体を申し出てくれるようになったのです。基本献体は、無条件、無報酬で、献体登録をしていても金銭的なメリットもなければ、病院で優先的に見てくれるという特権も何もありません。何よりもご家蔵にとって肉親の体が解剖されるというのは、精神的な苦痛があるに違いありません。それでも故人の意思を尊重して解剖を許可していただいているのです。このような方々のおかげで医学生の解剖学実習は成り立っているのです。実は献体を申し出ていただいている方々は、少しでも良い状態で自分の体を学生に提供したいためにと、健康に気を配るようになるようです。その結果、とても長生きをしていらっしゃいます。