2026.04.03

喘息の本当の怖さ

みなさん、ぜんそく(喘息)にかかっている身近な人はおられませんか?大人の喘息は主な症状が咳だけだからと油断して治療を中断したり、放置する人もいますが、命の危険もある怖い疾患です。今日は喘息を話題にしましょう。喘息は空気の通り道である下気道の炎症によって咳や痰、息苦しさや呼吸時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)などの症状が現れ、時に激しい咳嗽やや呼吸困難などの発作を伴う病気です。軌道にウイルスやアレルギーを起こす原因物質が侵入すると、白血球の中もの好酸球が気道に集合して粘膜を攻撃するのです。そのために炎症が起きて、気道の粘膜がむくみ、表面が剥がれてしまいます。この炎症は簡単に治らないで広がってしまいます。喘息はこのような気道の慢性炎症を背景に起こってしまうのです。この炎症を放置してしまうと、何らかのきっかけで気道に以上な収縮が起きてしまい、激しく咳き込み、呼吸困難に陥る喘息発作になります。気道に炎症が起こっていれば何度も発作を起こしかねません。発作と一時凌ぎの治療を継続すると軌道を取り囲んでいる平滑筋(気道がぺちゃんこにならないようにしている筋肉)が厚くなって気道が徐々に狭くなるリモデリングをきたします。そうすると喘息は一層悪化します。リモデリングを防ぐには慢性的な炎症に対して治療を根気良く継続し悪化を抑え込むことが必要なのです。気管支炎も同じように咳が特徴ですが、気管支炎は好酸球ではなく好中球が主な原因となって炎症をきたします。呼吸困難の発作はありません。喘息と診断されても軽症中等症であれば安心。ではなくて、一度発作を起こせば命に関わる呼吸困難になる可能性もあります。医師の処置や薬などで対処しない場合は窒息死に至る場合もあるので軌道を拡張させる薬剤を使う必要があります。呼吸困難の兆候があれば救急外来や救急車を呼ぶことも視野に入れましょう。