糖尿病予備軍!?
みなさんこんにちは。
今日は糖尿病の話です。健診の項目で血糖・HbA1cこの項目はよく目にするのでは
ないかと思います。HbA1c(へもぐろびんえーわんしー)はここ1,2か月の血糖値の平均値と
いわれており、血糖値は前日の頑張りによって下げることはできますが、HbA1cは嘘がつけません。
なぜならば1~2か月間の食習慣がもろに出てしまうからです。
血糖値が高くて何が問題か?なのですが、血管が傷つき、動脈硬化を進行させて、脳梗塞や心筋梗塞を
起こすリスクを高めてしまうからです。
我々の外来に通院いただいている糖尿病患者さんには、来院した際の瞬間的な血糖値とHbA1cを即時に
検査しチェックしながら治療方針をその都度立てていきます。
病気の名前が「糖尿病」なのでおしっこに糖が出ることがまずいのでは?とお考えの方も多いと思います。
ではなくて、病気の本体は高血糖ゆえに血管に傷をつけてしまうことが問題なのです。
1月22日のBLOGにも書きましたが、「し・め・じ」なる副作用が恐ろしいのです。
糖尿病はある程度進行しなくては症状が出ないので、知らず知らずのうちに血管や神経に障害をきたし、
最終的には下肢の切断に至ってしまうこともあります。
ですからHbA1cの値には細心の注意が必要です。
HbA1cが6.5%をこえると「糖尿病が強く疑われます」、5.7~6.4%であれば糖尿病予備軍です。
この糖尿病予備軍は日本に1000万人の方がいらっしゃる推計です。そんなに大勢いるから安心です。
と、いうわけにはいきません。予備軍と言えども慢性的に血糖値が高い状況であることには間違いないです。
動脈硬化が進行している恐れはあるので、HbA1cが5.7%以上であれば生活習慣の見直しが必要ですね。