2026.05.17

一晩の良い眠り

みなさん、昨夜は眠れましたか?今日は日曜日なのでゆっくり眠れたよ〜という人が多いかもしれませんね。私は日曜だけはゆっくり眠りたいと常々思っています。今年1月のSCIENTIFIC AMERICAN にA Good Night`s Sleepという論文が発表されました。面白いと思ったのは心理データと脳画像から睡眠が私たちの生活と身体、人間関係をどのように変えるのかを示しているのです。一晩しっかりした休息を取るのは、万能薬のように思えるかもしれません。睡眠の量と質は、私たちの身体的健康と気分、認知能力、生活のほぼあらゆる側面における機能に影響しています。良い眠りはこれら全てを改善し、悪い眠りは大きな悪影響を及ぼします。ですが、睡眠はそんなに簡単に大きく2分できるものでもないのです。この研究では睡眠が健康の様々な指標にどう影響するかに関するデータと、当人の脳画像が解析されたのです。このデータセットは770人の健康な若年成人の自己申告をもとにしていて、研究チームは睡眠と健康の複雑な関係を、特定の睡眠パターンが当人の生物学的・身体的・社会的な生活の様々な側面の変化にどう関連するかを記述する5つのプロファイルにまとめることが可能であったことを、統計解析を用いて示したのです。この5つのプロファイルは、①総じて質の悪い睡眠、②睡眠レジリエンス、③睡眠補助薬の使用、④短い睡眠時間、⑤睡眠障害です。必ずどこかのプロファイルにきっちりとはまっているというわけではないとのことですが、人生のどこかの時点では、これらのプロファイルに合致することがあるということを示しています。私が読んでいると自分であれば④睡眠時間が短いというプロファイルに合致します。もちろんよく眠れている人には無関係かもしれません。総じて睡眠の質が悪いプロファイルの人は、体に愁訴が出現しやすく、抑うつが問題となり、内面化が顕著になることを指摘しています。質の悪い睡眠が健康を損なうことがある一方で、生活や身体の問題によって睡眠のサイクルが乱れることもあります。この5つのプロファイルは睡眠と健康を改善する方法を示しています。例えば、睡眠薬は記憶力を害しますが、社会的人間関係にはプラスになる可能性があります。また、毎晩6〜7時間眠ると、認知能力が向上して、攻撃性が低下します。結局のところ個人差は大きいのですが、睡眠を確実に改善する方法がいくつかあるとして紹介しています。毎晩ほぼ同じ時間に就寝すること。就寝前の決まった習慣を守ること。就寝直前にアルコールを摂取しないことなどです。いうのは簡単。やるのは難しいですよね。