2026.05.21

血圧治療しているんだけどなぁ〜

私たちの外来通院している人たちのほとんどが、外来で血圧測定するとご自宅での血圧つまり家庭血圧よりも高いことが多いです。環境と緊張、雰囲気に飲み込まれてしまうそうです。なんとなくわかります。ですから当院は私に会う前に看護師さんに計測していただくようにしています。それでも患者さんは「美人な看護師さんに血圧測ってもらうと高くなるわ〜」など言っています(笑)。一種の緊張なのでしょう。そのような方々には、血圧手帳をお渡しして(アプリに入れていただく場合もあります)、しっかりと計測した記録をつけていただくのです。そうしたら一目瞭然。もちろん、「家ではつけているんだけど、血圧手帳を忘れてしまった・・・」という方もおられます。そのような方はおそらくつけていません。判断の材料を持参できないわけですから、それなりに後ろめたいのでしょう。高血圧に対して降圧薬を服用開始しても血圧のコントロールが良好でない方は一定数おられるものです。「高血圧管理・治療ガイドライン2025」によると、日本における高血圧患者は4,300万人、そのうち管理不良者は3,100万人と推定されています。その内訳は、自らの高血圧を認識できていない方が1,400万人、認識しているが未治療の方が450万人、薬物治療を受けているものの管理不良の方が1,250万人です。利尿薬を含む3剤の降圧薬を内服しても血圧が目標値までに改善しないものを「治療抵抗性高血圧」と定義しています。また、2〜3剤の降圧薬を内服してもコントロール不良である場合は「コントロール不良高血圧」として治療抵抗性高血圧に準じた対応が望ましいとされています。治療抵抗性高血圧の患者さんを見たら我々医師は、以下のことを根掘り葉掘りききますポイントとしては、①血圧の測定方法:適切な方法、測定機器を使用しているのか、②服薬がキチンとできているのか、③ガイドラインが勧めるような薬剤選択をしているのか、④肥満、食塩過多、大酒家などの生活習慣は保たれているのか、⑤二次性高血圧の診断は?ですが、このきき慣れない二次性高血圧は、全高血圧患者数の10%以上に上るとされています。若年発症・急性増悪を満たす場合は二次性高血圧を念頭におく必要があります。さらに、血糖やHbA1c、カリウム、尿検査、コレステロール・LDH(甲状腺機能)など健診・かかりつけ医における血液尿検査結果、そして経年変化はスクリーニングに有用となリます。参考にしてみてください