デジタルデトックスのススメ①
スマホを見ない日はないと言ってもおかしくはないでしょう。なぜならば生活にこんなに溶け込んでいる機材は他にはないのですから。カナダでは成人のスマホ使用時間は2019年の1日3.2時間から年々増加して23年には5.65時間に達したのです。カナダの統計局によると起床時と就寝前にスマホを見る人は全体の半数強、30分おきに見る人も43%に上りました。思春期の若者はデジタル依存度が特に高く、21年のスマホ普及率は87%、15〜24歳の約88%が1時間に1回以上スマホをチェックすると言います。これだけ日常生活に深く根付いているのですから実はとんでもなくスマホに支配されているようなものなのです。スクリーンを見る時間は世界全体で1日平均6〜7時間。うち4時間近くがスマホの画面で、フィリピン、ブラジル、南アフリカなどではしばしば5時間を超えます。米国、英国ではやや短めですが、それでも起きている間のかなりの時間をデジタルデバイスの使用時間に費やしているのです。これらに時間を費やしていることを考えるとなかなか距離を置くことが難しいように思えてきます。実際に我が家でも強制的にスマホの使用時間を上限を超えないように取り組んでいます。長男のスマホは1分、長女は10分、これだとゲームやSNSなどで動画を見ることはほぼ不可能でしょう。どうしても友達とLINEをしなくてはいけない時は母親に申請する仕組みです。私はそもそも子供にスマホを持たせるのは反対です。でもそんなことを言っていたら子供に「日本は鎖国を解いて開国したんだよ」みたいなことを言うのです。中学3年生の次男には持たせていませんが。デジタル離れに関する研究によれば、スマホ断ちの可能性が最も高いのは、常に時間に追われたり、認知能力に過剰な負荷がかかったり、オンとオフの境界がボケたり、オンラインコンテンツに晒され続けて心が疲れたりした場合だと言います。その意味で、機能満載のスマホから電話、メール、アラーム機能だけを残した携帯電話のダムフォン(Dumb Phone)やカメラや電子ブックリーダーへ移行すると言うのは懐古趣味と言うよりは、集中して創造するのに役立つデジタルツールを使い分ける若者が世界で増えてきているのも実情なのです。機能満載のスマホは確かに便利ですが、時間泥棒になりかねないのです。