お茶のはなし
昨日のBLOGは熱いお茶は食道がんのリスクを高めると書きました。
そんなこと言われたら・・・とお思いの方もおられると思います。
でも私はお茶は冷たいお茶か室温のお茶が多いです。どーでもいいことですが・・・
昼食、夕食、寝る前に何を飲めば?と思いませんか?答えは緑茶orウーロン茶です。
緑茶は発酵させていない無発酵茶で、ウーロン茶は半発酵茶です。
ちなみに紅茶は100%発酵させた全発酵茶です。
どれも抗酸化作用のあるカテキンを含んでおります。そう、ポリフェノールの仲間です。
緑茶はLDL(悪玉)コレステロールを下げる効果があったり、ウーロン茶は小規模研究ながら
1日1Lのウーロン茶を飲む習慣を継続した結果、HbA1c(糖尿病治療の指標)が低下し
アディポネクチン(インスリンを効きやすくしたり、血管拡張、血管修復に働くホルモン)が
増加したというデータもあります。
日本人77,000人を対象とした研究で緑茶とウーロン茶を飲む習慣のあった人は、そうでない人と比べて
心臓病の死亡率が低かったというデータもあります。中国でも毎日1~2杯の緑茶かウーロン茶を
飲んでいた人の脳卒中リスクが低いという報告もあります。飲み物はいろいろありますが、
緑茶とウーロン茶の健康効果が非常に良いことと、日本人の生活習慣にすでになじんでいるというか
なくてはならないものになっていることは、幸運です。非常にラッキーと言わざるを得ません。
健康に良い水や水素水などもありますが、現在のところエビデンスは明らかになっておらず、
高価な水を飲むよりも安価な緑茶やウーロン茶を愛飲している方が健康に良いと考えられます。
お茶の種類に関係なく、飲めば飲むほど糖尿病リスクが下がるだろうと報告する論文もあり、
水よりもお茶を飲みなさいという結論なのです。
熱いお茶は避けて毎日飲んでいきましょう。