2026.07.06

あかんべー

先日知人とお食事をしていた時の話題です。たまたま、小学生5、6年生ぐらいの女の子たちが隣に座っていました。その中の女の子のお話が面白くて、聞き入ってしまいました。「あのね、昨日の夕方ね、頭が超痛くなったんだ。お母さんと近くのお医者さんのところに行ったのね。そしたら、その先生、『あかんべーをしてごらん』っていうの。私は頭が痛くて仕方がないって言っているのに、先生ったら、そんなことを言うんだもん。腹立つから思い切りあかんベーってやったら、先生、『いい子だ』って言うの。変だよね、その先生・・・」私が思うに、その先生があかんベーをさせたのは、その子供をからかったわけではなくて眼瞼結膜と舌を調べたのでしょう。眼瞼結膜の色は、正常では赤みを帯びたピンク色をしています。結膜炎の際には、ここが真っ赤になるのです。また、ストレスの多い生活をしていると赤血球の数自体が多くなります(赤血球増多症)。そのため眼瞼結膜は普通より赤みがあります。赤血球増多症になると、血液が凝固しやすくなるので、中年過ぎでは脳塞栓症、心筋梗塞を起こす危険性が高くなります。一方、眼瞼結膜の赤みが薄まって白っぽくなれば貧血です。貧血は再生不良性貧血、悪性貧血、溶血性貧血、白血病などの多くの血液疾患において見られるのですが、なんと言っても多いのは、出血による貧血です。女性は子宮筋腫による月経過多が原因となる事が多いのですが、一般的には胃・十二指腸潰瘍、胃癌、大腸ポリープ、直腸癌、痔瘻(じろう)などからのことも多いのです。若い健康な人の舌は、白味がかった綺麗なピンク色です。ですが、この舌の色が体調や色々な病気によって、真っ赤、真っ白、黄色、褐色、黒色などに変化します。目と舌から、このように結構色々な事がわかるのです。私たちもその女の子を見習って、ときには鏡に向かって、あかんベーをして見てはどうだろうか。