IQが高い人
ドイツで行われた研究で、いわゆる知能指数(IQ)を指標にし、脳の違いを明らかにしようとしました。これまでの研究で、IQが高い人は、大脳皮質の体積が大きくなっていると言う事がわかっています。大脳皮質というのは文字通り皮の部分なので脳の外側なのです。ただ、脳の外側には神経細胞体が密集しているので、皮といっても超大事な皮(皮質)なのです。一方の実と言っていいのか大脳の髄質と呼ばれる部分は神経繊維の束が走行しています。なので皮質は神経細胞体がたくさんあり灰色っぽく見えるので灰白質とも呼ばれます。一方髄質は白質とも呼ばれます。だからIQが高い人は神経細胞体が密集している皮質の体積が大きいと言えるのです。次に、IQが高い人とそうでない人の神経回路がどう違うのかを直接可視化することを試みました。一般的には頭が良い人というのは、さぞびっしりと頭の中が詰まっているのでしょう!と思いませんか?誰しもがそう思うでしょう。しかしながら、研究の結果、IQが高い人ほど、神経回路がシンプルになっている事が明らかになったのです。IQが低い人はより複雑な神経回路を持っていたのです。直感に反した結果で驚いたのですが、脳科学的には、頭が良い状態というのは、省エネである、つまり効率的に脳を働かせられる状態といえます。そう考えると、納得がいきます。話をしていても(IQが)わかる時ってありませんか?質問に対してあーでもない、こーでもないと述べた後に確信を得たと思って質問の回答を締め括るのですが、実にまとまっていない。答えとして成立できていない状況に陥っている。また、聞いていて「あー」、とか、「えー」とかが多い人もそうですが、実は話をまとめる事ができない人っていませんか?素晴らしい臨床、研究をやっているはずなのに一言で言うのならば話し下手な人は絶対に神経回路が多い人なのでしょう。生後から必要なシナプスを取捨選択し、学習によって神経回路を最適化しているはずです。なぜならば、脳の神経回路は、生涯を通じて、学習と適応によって柔軟に繋ぎかえる事ができるのです。つまり、私の直感として(経験として)相手のお話で神経回路の状態がわかってしまう恐ろしさがあります。私も気をつけてお話しするようにします。別にIQを高く見せるように背伸びしたいわけではありませんが(笑)。