がん検診と終活
みなさんは、がん検診受けていますか?
毎年受けているよ〜という人もいれば、怖いから受けていない。
さまざまなご意見があると思います。正解はないのです。
ただ、死ぬまで受け続けるものではないとも思います。90歳の人では
がんが見つかっても、手術に耐えうる状態でなければ「経過観察」とするでしょう。
また、抗がん剤や放射線治療を併用したり長期にわたる治療も、メリットばかりではないからです。
日本では年齢の上限規定は・・・もちろんありません。
アメリカではどうなのか?気になりますよね。
米国予防医学専門委員会はデータに基づいて検診推奨年齢の目安を提示しています。
肺がん:55〜80歳 低線量CTを年1回
大腸がん:50〜75歳 便潜血年1回 大腸カメラを10年に1回
子宮頸がん:20〜29歳 30〜65歳 細胞診を3年に1回 細胞診+HPV検診5年に1回
※HPV:ヒューマンパピローマウイルス 子宮頸がんの原因とされるウイルス
乳がん:50〜74歳マンモグラフィを2年に1度
胃がん:50歳以上 胃カメラを2〜3年に1回 バリウム検査を1〜3年に1回
上記はアメリカの基準ですからそのまま我々日本人に適応するとは思いませんが、
おおよそ75歳ぐらいまでと考えても良いかもしれません。
もちろん、75歳の方で会社経営されるほど元気な方もおられますので
そのようなスーパー元気な方々は、80歳まで検診を受けても良いかもしれません。
がん検診を受けることをやめるということになれば、治療ができない状態であっても・・・
①治療ができないならば、がんを発見しても無意味なことだと考えるのか
②がんの有無をはっきりさせた上で残りの人生について考えたいと意見が分かれます。
つまり、個人の考えだけではなく、家族との価値観も共有しなくてはいけません。
まさに、今後の人生会議とも言えるのではないでしょうか。検診を受けるのをやめることは
大きな意味で終活とも言えるかもしれませんね。