2026.05.11

血尿は健康の赤信号

いりたに内科では4月から泌尿器科(菅先生担当)がスタートしております。近隣では済生会病院さん、県立中央病院さん、古府記念病院さんに泌尿器科がありますが、いずれも病院であり若干敷居が高いのがネックとなっており、気軽に受信できずに困ってらっしゃる患者さんが多くおられました(現在もおられますが)。そのために、まずはこの上安原に泌尿器科を開設しようと開業当初より考えていました。現在、あまり広告を出していないながらも予約を入れていただいております。基本は午前中ですが、月曜日と水曜日は泌尿器科は午後も外来診療をしております。そんな中で多くのご相談をいただくのは赤い尿つまり血尿ですね。尿に血液が混じった状態で、医学的には「肉眼的血尿」と呼ばれています。その出方が、最初から最後まで全部尿の色が赤い血尿の場合は、腎臓または膀胱に病気があります。最初の出始めの尿が血尿の場合、排尿の終末時に血尿が出る場合は、尿道や膀胱の出口に病気があると考えられます。出血量が多いと、血塊のため膀胱の出口が塞がって、膀胱に尿がパンパンに溜まって排尿ができなくなることもあります。血尿の原因となる三大原因は腎臓・尿管・膀胱の癌、結石及び膀胱炎などの尿路感染症です。中でも、40歳以上の男性で痛みを伴わない、すぐに止まる、繰り返す血尿の場合は、膀胱の癌である事が多いので要注意です。ある種の薬(特に便秘薬)の服用やアロエを食べたりすると、真っ赤な尿となって間違えられる例があります。この場合、尿を顕微鏡で観察しても血液(赤血球)が見つからないので、本当の血尿と区別できます。ところが、目で見て血尿はないものの、顕微鏡で見ると尿に血液が混じっている場合があります。一般に潜血と呼ばれます。この潜血の原因の大部分は良性で、特別な治療は不要であります。ですが、まれに大体400人に1人の割合で膀胱癌が発見されますので、一度は当院泌尿器科にお気軽にご相談ください。兎にも角にも血尿は、尿の通り道に何らかの病気があることを知らせる警告の赤信号なのですから。膀胱癌が強く疑われた場合は患者さんのご希望に寄り添って希望の病院へご紹介させていただきます。心配なさらないでくださいね。