老化するって何?
昨日に引き続いて真面目な話です。いつも真面目を取り柄にしていますが・・・
じゃあどうなったら老けている?って疑問になりませんか?
多くの方は、介護を必要とする状態には急に陥らないと考えます。
要介護状態になる人の多くは、健常な状態からいきなり日常生活に問題が
生じるのではなく、徐々に心身の機能が低下することで要介護状態に陥るのです。
健常な状態とも言えず、かといって要介護の状態でもない。そんなグレーゾーンな状況を
フレイルと呼んでいます。業界用語だったのですが、一般の方も知っている方もおられます。
フレイルという言葉はもともと英語のFrailty(フレイルティ)に由来する言葉で、
2014年から使われるようになりました。本当はロコモ(ロコモティブシンドローム)
やメタボ(メタボリックシンドローム)のように3語で表現したかったと偉い先生は
仰っておられました(造語の裏話)。つまり、フレイルは健常と要介護の中間状態にあり、
適切な介入によっては、健常な状態にも戻ることが可能であります。
では皆さんは、フレイルなのか?チェックしてみましょう!!
下の5項目のうち1〜2項目に該当すればプレフレイル。3項目以上であればフレイルです。
社会とのつながりを持たない人がフレイルのリスクが高いことがわかっています。
社会と体のことは関係ないだろ〜〜〜と思う方もおられると思います。
社会とのつながりが悪くなると、生活範囲が狭まって、孤独感が強くなり抑うつ傾向が強まり、
心の状態が悪化します。そのために食欲がわかなくなり、食事が楽しく無くなって、
食事を噛まなくなり、偏った栄養で栄養状態が悪くなります。そのために心身機能が低下して
フレイルが悪化するのです。そしてそのまま要介護状態に突入することもあります。
わかりやすく言うとbutterfly effect、風が吹けば桶屋が儲かる的な一連の出来事なのです。
このような負の連鎖をフレイルドミノと呼んでいます。
このドミノを食い止めるには日常生活において、趣味のサークル活動や地域の集まりに顔を出して
積極的に社会と交わる、また、家族や友人と食事をする機会を持つことが重要です。
引きこもっていてはダメですよ〜〜〜
- 疲労感:2週間訳もなく疲れたような感じがする。
- 体重減少:6ヶ月で2kg以上の意図しない体重減少がある
- 歩行速度の低下:通常の歩行速度が毎秒1m未満(通常の人は4m /秒)
- 握力(筋力)の低下:男性28kg未満、女性18kg未満。
- 身体活動の低下 軽い運動をしているか 定期的な運動をしているか 2つに該当