オペラを聴こう!
皆さんはオペラを聴くことはありますか?
私は全く聴きません。そもそも声が入っている楽曲を選択しません。
もともと吹奏楽部だったためか、もっぱらクラッシックが専門です。詳しくはありませんが。
今日の話題は音楽療法です。
2020年のNHK連続テレビ小説「エール」にも登場した『椿姫』です。ヴェルディ作曲のオペラです。
一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
研究をおこなったのは帝京大学のグループで、心臓移植をおこなった後のネズミの体に
どんな反応が起きるのか?何も処置をしなければ拒絶反応が起こり、8日前後で心臓が
止まってしまうようです。このグループは、たまたま10匹のネズミが入った箱を2つ並べておくことができず、
別々の場所で保管していました。すると片方の箱では8日前後で止まるはずの移植後の心臓が止まることなく、
環境の影響があるのではないかと考えられました。
他にもネズミにモーツァルトやエンヤなどの音楽を聴かせたところ、結局一番効果が良かったのが『椿姫』
で、椿姫を聴いたネズミは平均26日生き延び、一番長い個体だと90日も生きたようです。すごいですね。
モーツァルトは20日、エンヤは11日程度。石川さゆりの「津軽海峡冬景色」も試したそうですが
効果がなかったようです。ここでそんな馬鹿な〜と思った方もおられませんか?たまたまでしょう?と。
寿命が伸びたのが本当に音楽のおかげだったのかを確かめるために、ネズミに音が聞こえないようにして同様の
実験を繰り返したところ、ネズミの寿命は伸びることなく、術後の長生きが音楽の効果であることが
裏付けられました。人間にも通じるのかさらなる疑問はありますが、とにかく効果ありです。
この効果は、音楽が脳を介して免疫系に良い影響を与えているのではないかと推測されました。
脳に良い影響を及ぼすような環境、希望や気合い、家族のサポートが大切であることに通じる結果です。
病(やまい)は気から!とよく言ったものですが、あながち嘘ではないのです。
効果の度合いや再現性(もう一度同じことをやって再現できるか)に諸説はあるものの、痛みや吐き気、
不安感を和らげると報告されております。
音楽療法は、音楽を通常の治療と合わせることで安らぎを与え、病状をポジティブな方向へ向かう手助けを
しているのではないかと考えられます。
皆さんも、今日からヴェルディの『椿姫』いかがでしょうか?