勝手にすこやか検診前夜祭2
昨日はがんの原因の3分の2が生活習慣病と書きました。
結構身近だなとか、今生活習慣病の高血圧、糖尿病、脂質異常症を治療している方なら
もっと頑張ろうなどと、色々考えさせられたのではないでしょうか?
たまに禁煙外来をお願いしたいと言われることがあります。ですが、昨年の開院時から
禁煙治療薬が市場に品薄であることから、現在に至るまでできておりません。申し訳ありません。
ですが、もちろん喫煙もがんに密接に関わることは想像できると思います。
喫煙といえば肺がん!とお思いでしょうが、実は口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、
胃がん、肝臓がん、子宮頸がん、膀胱がんなどの発症リスクがあるとされています。
もちろん、フィルターを通して吸う主流煙ではない方の副流煙にも多くの発がん性物質が含まれています。
だからこそ受動喫煙にも注意が必要なのです。(受動喫煙:他人のタバコの煙にさらされること)
昨年私が校医を務める中学校で受動喫煙と薬物乱用の話をしてきました。タバコと薬物?って
思うかもしれませんが、実は薬物の導入として吸入から始めることが多く、タバコが薬物の導入編になって
しまっているのです。薬物にまで繋がってしまうのか・・・と思うかもしれません。
タバコを吸っていることが、精神的なハードルを悪い意味で下げてしまっているのですね。
最近流行りの電子タバコですが、厚労省の研究結果では、加熱式タバコの煙にも噛みタバコと同等のニコチンを
含む製品もあり、アセトアルデヒドやホルムアルデヒドなどの発がん物質も紙タバコの10数%〜25%ではあるものの
含まれています。現時点で長期的な影響については予測困難であり、リスク回避できる生活習慣であることを
理解した上で行動すべきであると思います(喫煙するメリットがないということ)